るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

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2008/01/04

グローバリゼーションと国の制度

一労働者として、多国籍企業と接し始めて約二ヶ月、グローバリゼーションの波が日本にどのような影響を与えているか、その一部を目の前で見させてもらった。

英語での報告書作成
海外の時差に振り回される仕事の仕方
外国語での電話の対応
あうんの呼吸でコミュニケーションの取れない外国人上司とのやり取り
などなど・・・

社員にのしかかっているストレスは相当なものだと想像できる。

そして、海外の本部から来る人たちは日本の社員を、「今まで何度同じことを言わせたら君たちは分かるんだ!私はもう十回以上言ったと思うよ。私たちはよりよいチャンスや人材のいるところなら地球のどこへでも行く。もっとリスクをとって!各自が責任を持って、スピード感を持って動いてください。君たちはもう日本だけで活動しているわけではないのだから!」と叱咤激励する。

日本人を見ていると、みんな怖くてリスクや責任なんて・・・と逃げ腰。責任を問われて、首になったら再就職の場がない、家族を養えない、ローンを支払えない・・・という恐怖におどおどしている。ある50代の男性社員は「うちはまだ子供が10歳だから・・・」などと不安そうに何度か話していた。海外で働いている外国人たちの間では、来年はどこどこの国の○○社に転職するとか、二ヶ月前に○○社から引き抜かれてきたとかいう話が少なくない。でも、この日本では、人々はそんな気軽に転職できない。人の経験や能力を最大限にいかすような動きも、流れも、日本社会の中にはない。だから転職先がない。また、失業した時の社会保障制度も手厚くなく、冷たい社会の目があるため、不安を抱えたまま、身動きをとれないままにひとつの会社にしがみつき働き続けている。

お金と物はグローバリゼーションの名の下に、世界中を自由に動きまわっている。外国で働く人たちも、少なからず国境を越えて移動し、働いている。でも、仕事がないからといって国境を越えて働く場を探す日本人はそんなに多くないだろうと思う。日本ではお金と物だけは国境を越えて動いているけど、人や制度は国境を越えることなく、国内にとどまったまま・・・。

世界を見回すと、お金も物も人も流動化している。だけど、教育制度や社会保障制度などは流動化せずに日本だけのものにとどまっている。これではいびつになる。どこかに軋轢が出てくる。負担が出てくる。日本の場合、その負担は、先ずは一番弱い一人ひとりの人たちが背負うことになるんだろう。

教育制度や社会保障制度も他の国との交流や往来がいかされ、開かれたものにし、それによって日本の人々が恩恵を受けられるものにしないと・・・企業や国はグローバリゼーションの恩恵を受けても、人々はグローバリゼーションの恩恵を十分に受けられず徐々に取り残されていくような気がする。エネルギーや食をとってみても自給自足できない、江戸時代の頃のように自己完結する余裕のない今の日本。そんな島国で生活する私たちは、より生きやすい場を得ることのできないまま、負担ばかり(高負担低福祉、高値低質など)を背負わせられていくような気がする・・・。いつかそんな日がやってくるような気がしてならない。
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≪ 寝正月ホーム寝入るときに考えていたら、ぞっとしたこと ≫

Comment

Kanotakara

スターさんのブログからきました。日本のグローバル化は米国追随や自国利益誘導によるもので他国の森林を破壊し、他国に自動車を売りつけるようなことの上にあるもので、国自体は決してグローバル化はしていませんね。今の地域社会における地域エゴと同じ様なもので決して開かれたものではないと思います。教育は日の丸・国歌を全面にだし、中国・韓国に対しては自虐思想を一掃し、非を認めずそれで友好関係を築こうとする、憲法を改定し米国の属州たろうとする日本は本当の意味でグローバル化はほど遠いですね。

人生をハングリー精神と愛情を持って心豊かに生きよう!

スターさんのブログからきました。日本は本当の意味でグローバル化はしていませんね。利益優先で他国の森林を伐採。他国に自動車を売りつける。自国の利益のために特措法を加わる。自国では日の丸・国歌を全面に出し、隣国には自虐思想排除として歴史を否定。憲法を改正し米国への属州たろうとする国ですね。真の意味でのグローバル化にはほど遠いですね。

井関三郎さま

始めまして。
スターさんのところから、ようこそいらっしゃいました。

人の往来があってこそ、人々の理解し合おうという気持ちがあってこそ、真の意味でのグローバル化の恩恵をお互いに分かち合えるのだと思います。物やお金ばかりのグローバリゼーションは、不自然で、どこかに軋轢が出てくるのだと最近、特に感じます。

米国の一つの州にでもなってしまうかのような米国追従ばかりが見られて・・・この国の指導者やメディアは何を考えているんだろうと不思議になります。きっと目先のことしか見ていないんだろうなあと・・・思いますが・・・。

リンクさせていただきましたが、ご迷惑でしたらご一報くださいね。 どうぞ宜しく御願いいたします。


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