るるどの覚書

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2007/05/17

事件とおばさんたちの会話

福島県でおこってしまった悲しい事件(以下の記事)についておばさん達が話していたことを耳にしました。

「母殺した」17歳少年、頭部持ち自首
2007年05月16日13時15分
 福島県会津若松市で15日午前7時ごろ、同市の県立高校3年の男子生徒(17)が、会津若松署に「母親を殺した」と自首した。少年はカバンの中に女性の頭部を持参。自福島・会津若松市宅には頭部が切断された男子生徒の母親とみられる女性の遺体が見つかり、県警は殺人容疑で男子生徒を逮捕した。男子生徒は通学のため実家を離れて弟と2人暮らししていたが、最近では不登校気味で、精神科の専門医の治療も受けていたという。

 パーカーにジーンズという格好で警察署に現れた男子生徒。持っていた学校指定のショルダーバッグの中には人間の頭部が入っていた。

 「母親を殺した」服に血が付いたまま淡々と取り調べにも応じ「世の中からテロや戦争がなくなればいい。殺すのは誰でもよかった」「夜中に殺した」などと供述しているという。

 県警などによると生徒は15日午前1時半ごろ、自宅アパートに来ていた母親を就寝中に殺害した疑い。遺体は首から上が切断され、そばには犯行に使用したとみられる包丁のような刃物が見つかった。生徒は殺害後、会津若松署から1キロほど離れたインターネットカフェで過ごし、午前7時ごろ、電話でタクシーを呼び署に向かったという。

 生徒が通う高校は県内有数の進学校。実家は40キロほど離れた同県金山町にあるため、別の高校に通う弟とともに会津若松市にアパートを借り下宿していた。県や高校などによると男子生徒の成績は中の上。高校側は生徒の印象を「友達の中に入るのが苦手で無口」と話す。科学クラブに属していたが実質的には活動していなかった。成績は中の上。理科系クラスで進路については「国公立の大学でコンピューターの勉強をしたい」と語っていたという。

 しかし、昨年9月ごろから体調不良や片頭痛を訴え学校を休みがちになり、修学旅行にも参加しなかった。精神科の治療を受けていたといい、今月1日に受診した際、担当医は母親に「『学校に行け』などと刺激を与えないように」と告げたという。生徒は4月16日からは学校に姿を見せていなかった。

 中学時代は成績優秀でスキー、ジャンプで入賞するなど活躍していたという。金山町の実家は祖父母、両親、本人を含めた3兄弟の7人家族。父は団体職員、母は保育士で近所でも明るい家族として知られていた。近所の男性は「(生徒の)小中時代は明るかった。母親は愛情をたっぷり注ぎ常に子供をみて生活していた」と話す。母親は週に1回は、息子たちの洗濯などをしに会津若松市のアパートを訪問。殺害される前日は夕方まで勤務していた。
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以下、先日、実際に耳にした会話。

おばさんA:「怖いねえ~息子がお母さんの首を取って、頭持って出頭したというじゃない。すごい時代だね。今の若い人はどうしちゃったのかしら~」

おばさんB:「精神鑑定だってさ、そんなことする人たちは、みんな精神的に狂ってるんだから、精神鑑定なんて必要ないよ。税金の無駄遣いだわ。」

おばさんC:「精神的に異常があると、許されるのはおかしいわ。ずっと出さなきゃいいのよ。10年位するとみんな出てくるでしょ。ずっと入れておけばいいのよ。」

おばさんD:「そんな人たちはみんな死刑にすればいいのよ。死刑、死刑みんな死刑にすればいい。日本は甘いのよ。他の国では、みんなそんな人たちは死刑にして、無駄な税金は使わないわよ。日本は無駄遣いが多いのよ。」

おばさんA:「病気だからって許されるなんて信じられないわ。病気だって、病気じゃなくったって、犯罪を犯したら、それは罪。罪は罪。死刑にするべきよ。」

おばさんB・C・D:「本当よね~」

そんな会話が、40分くらい続いていた。そばで聞いていた私はぞっとした。そのおばさんたちは、子供もいる、家庭もある、専業主婦、元会社勤めの女性たち。普段はとても親切で優しくて、人当たりのよい、活動的なおばさんたちなのです。

そのおばさんたちの近くには、精神障害を持った人がいました。私はその方の気持ちを考えると、いたたまれなくなりました。

「死刑執行には反対」であり、「人間誰でも精神的に病む可能性を持っている」と考える私にとっては、そのおばさんたちの感覚がとても遠いものに感じられました。なにがその人たちのそのような価値観を育んできているのかについて知りたくなりました。

その会話を聞いて、「この社会では、一度でも精神科や心療内科へ通院したら、色眼鏡で見られ“普通の人”ではいられないのか?」「精神的におかしいとはどんなことの人たちを言っているのだろう?」「死ぬまで無傷・無垢で健康優良人間でなければ、“普通の人”として受け入れられないのか?」と考えさせられました。

睡眠障害、人格障害、摂食障害、アルコール中毒、躁うつ病、うつ病、統合失調症・・・などいろんな“病気”があるけれど、そんな病気を抱えている人たちは、程度はさまざまだろうけれど、みんな精神的に不安定になり、どこか病んでいる人たちだと思う。働きすぎで精神的に病み、死んでしまう人たちもいるこの日本の社会。病気である状態が、この社会では、多くの人たちの普通の状態・・・。

今の日本で、“健康”なのは、無事子育てを終え、高齢の親もまだ健在で介護の必要がない、または死去し介護の必要が無い、お連れ合いたちもまだまだ健康で、経済的に余裕のある暮らしを送っている“海千山千のおばさんたち”くらいなのか?

おばさんたちが、寛容になり、多様な視点で社会現象やこの世の在り様を捉え、自分たちの言動に意識的になり責任を感じ始めたら日本は変わるんだろうと思った。


なんか、ひとりごとのぼやきになってしまいました・・・。
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