るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

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2007/05/02

『目が見えるようになり、話せるようになりました』

戦争のために、したくもない訓練をさせられ、上からの命令に背いて、頭を何度も鉄棒で殴られ、失神し、・・・そして拒食症になってしまった人がいます。(したくないことを強要され、生きたいという本能が奪われれば・・・拒食症になるのは普通のことだと思う。)兵士として使い物にならなくなった彼は、精神病院に送られ、精神分裂病と病名が与えられました。

彼は、人を一人も殺さず、一人も傷つけず、終戦を迎えました。人間としてとても立派な方であり、私の尊敬する素敵な男性です。平和主義者な彼はとても紳士的でもあります。今、84歳くらいです。

現在は、地域で生活していますが、30年以上の間、精神病院に入院していました。入院していた頃は、週に三度、繰り返し繰り返し電気ショックの治療を受けていたそうです。また、患者さんが他の患者さんを電気ショック治療の部屋に運び、床に寝かせたそうです。そして治療の終えた患者さんを部屋に運びなおしたのも患者さん同士だったそうです。そんな60年以上も前のことをひとつひとつ丁寧に、過去をほどくようにして話してくれます。『許しがたいだろう過去』を淡々と穏やかに語る彼の話は、私にとって宝石以上、いいえ、宝石や高価なものとは比べ物のならないほどの価値のあるものです。彼の顔を見るたびに「生きていてくれてありがとう」と心から思います。

先日、彼は『最近、目が見えるようになり、こうやって話せるようになりました』と言っていました。緊張感や不安感が薄れると、人間は人の顔を見るようになるのでしょう。安心していられる場で安心して話せる人たちを得ると、話せるようになるのでしょう。身体的にはもう老いていてもおかしくない年齢であるにもかかわらず、ますます目が見え、いろいろな人たちと自然に会話ができるようになってきているようです。
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≪ 『われらはみな、アイヒマンの息子』ホーム魂のこめられていないテレビの番組よりも・・・ ≫

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