るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

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2007/03/19

大手流通業社の元役員の話より

イオンなどの大手企業が地方の郊外へ進出するときには、地元の商店街や商工会議所の人たちを集めて会合を開くという。ある大手企業の役員だった方の話では、どこで開かれる会合でも、最後は「共存共栄です!共にがんばりましょう。共存共栄です!」と言いながら、愛想良く一人一人に、両手で硬く握手をして、挨拶して回っていたという。いつも心の中では、「共存共栄」という自分の言葉が大嘘だということはわかっていたと言う。個人消費者の動きやお金がモールのような郊外の大店舗に流れれば、まちの商店街が寂れ、個人商店がつぶれていくのは時間の問題だということは目をつぶっていても、寝ていてもわかることだと言っていた。でも、退職するまで、会社のためにやっていたと話していた。また、店舗を誘致するために土地を買収しようとして、地元のやくざや不動産屋とのいざこざがあり、会社のために留置所にまで入ったこともある。大嘘をつくたびに血を吐き、胃に穴をあけ、やくざとの関係でも危険な状況に置かれ、今、まだ生きていることが奇跡であるかのようなことばかりしてきたと言う。家族さえ生き残ってくれれば、自分はどうなってもよいという覚悟だったと言う。

今は退職して、自適悠々な生活を送っている。株主としての株の配当金も相当あるとのこと。

その方の家族は、ダイエーやイトーヨーカドーやイオンなどの店では一切買い物をしない。食べるのは自分の大きな家庭菜園で作る無農薬無化学肥料の野菜を使った家庭の手料理。または高級料亭で食す。着る物は、お連れ合いが手織りで織った布を専属の仕立て屋さんにオーダーメイドで作ってもらっている。子供たちには地の利の良い住宅地にりっぱな家を建て与え、少なくない数の孫たちの教育費も全額支払っている。連休には、大家族でリゾート地へ行き、高級ホテルや旅館などに滞在し、かかる費用はもちろん親持ち。「そのくらいやってやらなきゃ。できることはそのくらいしかないからな」と苦笑しながら言っている。

個人的にはとてもいい人だけれど・・・・、腑に落ちないところがある。日本各地で、まちの商店街が次々にシャッター通りとなり、小回りのきく親切な個人商店がどんどん倒産する様子を見聞きして、どんな気持ちになるのだろう。
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≪ あなたの一票、あなたの一円、あなたの行動ホーム「慰安婦」だった私 ≫

Comment

なぜ、わたしたちは、働いているのでしょうね。市場主義やグローバリゼーションの向こうには、何があるのでしょう。NHKでやっている「ハゲタカ」を思い浮かべました。

関東のある町で

もう、30年も前の私が中学生の頃、田んぼと湿地と藪山だったようなところを埋め立てその団地は出来ました。河原の側のあまり良い立地ともいえない場所だったのですが、ローカル線とは言え、駅から歩いて10~15分程度という地の利もあって、たちまち家が立ち並び、それと同時に団地の入り口に大手スーパーが進出して来ました。それまでその辺りは、スーパーと言えば個人経営の店が一軒あるきりだったので、珍しさもあって、団地の外の人たちもその店へ買い物に行くようになりました。私の家なども食料品は2軒の店を比べながら、交互に買いに行ったりしたものです。しかし、そうしている内に2軒のスーパーの競争に煽られて周辺の小さな肉屋さんや魚屋さんや総菜屋さんなどが、いつの間にか姿を消してしまいました。

その頃、その大手スーパーはすでに県内外に幾つも店を出していたようですが、個人経営のスーパーも精一杯頑張って、近くの町に2軒の支店まで出しました。支店を出すについては若い息子さんの方は反対だったそうですが、社長であるお父さんの、そうやって大きくしていかなければ、仕入れなどの点から、大手に太刀打ちできないという意見だったそうです。そして高価な機械をいち早く導入して、どの支店でも使えるポイントカードの発行も始めていました。

ところが、数年前から今度は駅の南方面が開発になり、広い畑や雑木林だったところを切り開いて、其々が明るくて広い庭を持つような立派な住宅街が出来ました。そして、その一角に同じ大手スーパーが前の店舗の三倍以上もの売り場面積を持つ、大型店舗を出店したのです。たちまち周辺の人たちまでが、明るくてきれいで、テナントやカフェテリアもあるそちらの店に買い物に行くようになりました。

それから間もなく、個人経営のスーパーは潰れました。ある朝、パートやアルバイトの従業員たちが出勤すると、売り場は閉まったまま、事務所はもぬけの殻でした。やがて知らせを受けた納入業者の人たちが駆けつけてきて、置き去りになった品物を引き揚げていくのを、何も知らされていなかった従業員たちはただ呆然と見ていたそうです。

そしてつい最近、今度は最初に出来た団地の方のスーパーが閉店してしまいました。同じ会社で2軒が近くで競合しても採算が合わないと見て撤退したのでしょう。しかし、その団地からでは新しい店までは車でも10分以上かかります。越してきた頃は私たちと同じくらいの子供を持つ若い家族だった団地の人たちも、今は老いて子供たちは独立し、老夫婦二人だけという家も多いようです。車も無い家もあるようですので、ずいぶん不便になってしまったろうと思います。

うみぼうずさん ありがとう

コメントありがとう

最近、疲れ気味だったり、なかなか時間がつくれなくて、返事が遅れてしまい失礼しました。

本当に何のために働いているんだろうと考えさせられることの多い今日この頃です。

弱肉強食の競争社会の向こう側には何があるんでしょう。ついには共食い競争になって・・・それから・・・。考えるとちょっと怖いです。でもできれば思考は停止したくないし、無関心にもなりたくないと思います。

黍納言さん コメントありがとう

はじめまして。

貴重なお話、どうもありがとうございます。
最終的には、消費者にとって不便で、融通の利かない社会になっていくんでしょうね。

個人の自宅や財産を担保にして運営資金を何とかして経営を持続可能にして、事業を継続し、雇用を創出している個人経営者たちも少なくありませんよね。そんな大きなリスクを負っている人たちにもう少し寛容な社会になってほしいと思うこともたびたびあります。

少しでも多くの人たちが、大都市や大規模なお店で消費活動を行うのではなく、もう少し地元の個人商店に眼を向けて地元で現金を使うようになればいいのになあといつも思います。

「小さな肉屋さんや魚屋さんや総菜屋さんなどが」身近にある地域づくりが、どれだけ意味のあることであるかに、気づく人が一人でも増えることを祈る今日この頃です。

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