るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

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2007/01/18

最終電車に乗って‐無関心?!との遭遇

数日前の夜、職場を真夜中近くに出て、終電に乗って帰宅しました。
その夜、帰宅の途中で私はめったに出会わない状況に遭遇しました。

最終電車になんとか駆け込んで、息を整えていると…。大きないびきが聞こえてきました。すごい大きないびきなのです。車両の隅から隅へと響き渡るくらいのいびきです。スーツを着た40代か50代くらいの男性です。立ちながら、いびきをかいていました。その人は酔っていたようで、ふらふらしながら立っていました。

「なぜ、誰も席を譲らないんだろう…。ひどく酔っ払っていて、ふらふらしながら立ち、大きないびきをかきながら寝ているのに…」

「彼の奥さんは大変だろうな。あんな大きないびきをかく人とは一緒に寝られないなあ…」

「奥さんだけじゃなくて、同じ家に住んでいる家族は大変だろうなあ。あんなに大きないびきが聞こえてきたら、みんな寝られないよなあ~」

「誰か席を譲ってあげればいいのになあ、あの人ふらふらしていて、倒れそう…」

といろんなことを勝手に想像したり、考えていたら…。その男性が突然、バタッと倒れました。「…あ~ヤッパリ倒れた…」その瞬間、近くに座っている誰かに「席を譲ってあげたらどうでしょう」と一言、言わなかったことを後悔…。

ちょっと離れていて、よく見えなかったので「倒れても、いびきをかいているようだし、横になっていたほうが、よろよろ立っているより安全かなあ」と考えました。そしたら、目の前に座っていた人たちが数人、鞄の中からちり紙を取り出し、倒れた男性に差し出したのです。「えっ!出血?どこから?」と思っていたら、その男性は切れた頬から流れている血を拭きながら立ち上がりました。

周りの人たちはちり紙は差し出していたのですが・・・座ったままでした。誰も席を譲ろうとはしないのです。とても不思議な光景でした。目の前で、ふらふらして立っている男性が、倒れ、頬を切り、血を流していても、ちり紙を差し出し、何事もないかのように座り続けている人たち。「何で譲らないんだろう」といたたまれない気持ちが募ってきていたので、ちょっと歩いて一言と思っていたら、次の駅に着き、たくさんの人が降り、空席ができました。私はその駅で下車しましたが、その男性は立ったまま乗り続けていました。

後ろ髪を惹かれるような思いを抱きながら、下車し、ボーっとしながらプラットホームを歩いていました。そして、駅の階段を上がろうとして、階段を見上げると、中間点あたりに、今度は、また一人男性が座っています。

50代くらいのスーツを着た男性が、あぐらをかいて座っていました。アタッシュケースから出て、飛び散った物をかき集めている様子でした。その男性をよけながら、たくさんの人たちが階段を上っていっていました。時々「大丈夫ですか?」と声をかけている人がいたようですが、その男性は「大丈夫!大丈夫!」とニコニコして言っていたので、みんなさっと去っていったようです。

私も気になり「大丈夫ですか?」と声をかけました。そうすると「大丈夫!大丈夫!」と笑顔で、景気の良い声で答えていました・・・が、大丈夫でないことは明らかでした。その男性は血だらけなのです。頭を壁に打ったようで、後頭部から出血し、近くの壁には血がついていました。そして、頭から流れ出ている血は首を伝わり、コートに流れてきていました。

そんな姿にびっくりした私は階段を駆け上がって駅員さんに「出血している人がいます!すぐに救急車を呼んでください!」と伝えました。すると周りで「でも、あの人大丈夫って言ってたよ」「大丈夫だってさ」「大丈夫みたいだよね」と言う声がちらほら聞こえてくるのです。駅員さんまで「あ~大丈夫って言ってたあの男性・・・」なんて言っているのです。「大丈夫じゃないんです!大丈夫ではありません!」と言ったら来てくれましたが・・・。

目に見えている出血よりも、「大丈夫」という言葉を鵜呑みにするんですか???ちょっとショックでした。

救急の対応が来るまで一緒にいました。寒かったので私も足ががくがくしていました。もしかすると、人の血をみていたから、足ががくがくしていたのかもしれません。もしかすると、目で見て明らかな様子(多量に出血している人)よりも、「大丈夫」という言葉だけを真に受けて、なにもないかのように立ち去る人たちとの遭遇がちょっとショックでがくがくしていたのかもしれません。

****************************************
飛躍した考えだととらえられてしまうかもしれませんが・・・
自分の五感から得られる情報や自分の感じ方よりも、「言葉」を重視していくことに慣れてしまうと、おそろしいことになるような気がします。

ジョージ・オーウェルの『1984年』の世界が、じわじわと私たちの社会に入り込んできている今、それを加速させないためにも、自分の感性や感覚を大切にしたいと思う。
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≪ テレビを見ない日ホーム防衛省に格上げされた防衛庁 ≫

Comment

こういうことあったなぁ

 数年前に、すさまじいことが広島駅の構内でありました。ふたりの若者が血みどろで殴り合っていた。そのふたりを遠巻きに大勢の野次馬が見ている。やばい、あぶない。

 そのときにぼくはふたりの間に入って、頼むから止めてよと言っていました。痛いからさ、なんて妙な事を言っていたと思います。

 見れば、一人の若者のポケットにはスパナが突っ込んであるんですね。あれでやったら、そうとうひどい事になる。

 ぼくは返り血を浴びていたけれど、冷静を装いながらも必死でした。結局ふたりは警察に連れて行かれちゃったけれど、むしろまわりの無関心が恐ろしかったね。まったく人が大怪我するところだっていうのに、悠長に高見の見物とは。。

 でもぼくだって、もしかしたらその一人だったかもしれない。飛び込めなかったかもしれない。現代の病のひとつ、無関心に毒されているのかもしれない。色付きの文字

jkskさん

コメントどうもありがとうございます。

すごい経験をしたのですね…。私だったら、駅員さんを呼びに行ったとしても、二人の間に入ってやめさせようとする勇気や行動力に欠けるだろうなあ。jkskさんの行動はすごい!

人に対しては無関心ではありませんが、jkskさんのような行動力はありません…。いくら私が想っても、気遣いの気持ちを持っていても、それを行動して示さなければ、現実の状況は何も変わらないんですよね(反省…)。

一人ひとりが周りの出来事に関心を持ち、行動を起こしていくことができたら、この世はだいぶ変わっていくのでしょうね。

「現代の病のひとつ、無関心」については、考えさせられます。「無関心」以外にもたくさんの現代の病があり、それらに毒されていることを考えると・・・何が健康で、何が病気、誰が健康で、誰が病気か、単純な思考回路を持つ私には、何がなんだかわからなくなってきます…。

無関心

電車で喧嘩があっても周りの人は無関心
これは政治の無関心=選挙(投票)の無関心につながりますよね!?
日本の政治は正直悪い方向にいっています
保坂展人ブログ参照
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto

「自分の五感から得られる情報や自分の感じ方よりも、「言葉」を重視していくことに慣れてしまう」ということ、本当に今の日本の状況を表していると感じました。「納豆」や「不二家」のことも同じであるような気がします。「足ががくがくする」ような人々の無関心に取り囲まれて私たちは生きているのですね。

無関心・・・

うずらさん

コメントありがとう。
保坂議員のブログの紹介、ありがとう!
国政の動きが見るブログですよね。
保坂転展人議員には、あまりがんばりすぎて燃え尽きてほしくないと思う今日この頃です。

無関心はどこからやってくるんだろう・・・

starstoryさん

コメントありがとうございます。

「『納豆』や『不二家』のことも同じであるような気がします。」そうですね。この二つの“事件”の扱われ方について、納得できないというか・・・しっくりこないところがあります。それはなんであるかは、自分の中でも、いまいちはっきりしません。

「無関心」って本当に怖いことだとおもいます。喧嘩のほうがいいと思う。人の無関心を身近なところで察するとき、心に北風がスーッとふき流れ、底冷えするような感じがします。

ひとは、言葉にすごく影響されるのかもしれません。児童相談所にいたとき、わたしたちは、ぼんやりして、虐待をみても、「虐待です!」といわれないとわからないということがありました。避けたいという気持ちが先にいってしまうのでしょうか?当然、虐待と認識しないなら、行動もできないわけです。

認識

うみぼうずさん

こんばんは。
コメントありがとう。

「避けたい」「そうであってほしくない」という気持ちが先行してしまい、現状を的確に把握できないことは誰にでも、どんな場合でも起こりえますね。わかるような気がします。

最近、私たちに影響力のある「言葉」が、「現実」とかけ離れ、一人歩きしていることが多くなってきているような気がします・・・。

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好きな言葉:"Differences are not a threat, but a treasure" by Jean Vanier (ジャン・バニエは、尊敬する人の一人です)

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