るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2006/12/24

末期(まつご)の水

おじいちゃんが他界し、今、さびしさと脱力感が体に残っています。

愛する人を丁寧に看取るとき、こんなにも多くの学びができるとは思っていませんでした。経験したこと、感じたこと、思ったこと、考えたことを自分なりに整理するのに少し時間がかかりそうです。

人がこの世を去るとき、莫大なエネルギーを発して、息を引きとっていきます。だから不思議なことも起こるのでしょう。晴れていれば病室から見えたはずの富士山は、ずっと曇りがちで姿を隠していました。入院してから一度も姿を現してくれませんでしたが、おじいちゃんが最期に苦しくなったとき、雲が動き、立派な富士山がオレンジに輝いたの夕日を背景に姿を現しました。家族は「富士山が見えるよ!」とおじいちゃんに声をかけました。おじいちゃんは「後で見るよ」とベットに横になりました。カメラを持っていた家族は、突然姿を現した富士山の写真を病室の窓から撮りました。12月20日の読売新聞の朝刊の一面にも、「12月18日16時頃の富士山と二つに割れた太陽」の写真が載っていました。おじいちゃんの病室からみえた富士山と同じ時間の写真です。

18日16時頃に、苦しくなってベットに横たわり、酸素ボンベを使っての呼吸になり、いつものように会話ができなくなってから約10時間後の19日の朝2時に最期の一呼吸をして、他界しました。

おじいちゃんは「後で(富士山を)見るよ」と言っていたけれど、「後」という時はこの世では、来ませんでした。「後で、(痛みがなくなり、苦しくなくなったら、ゆっくり)見るよ」ということだったのかもしれません。今、思う存分富士山を見ているのだろうと思います。

「生きてきたように死んでいった」おじいちゃん
最期まで自分の手で食事を取り、最期まで自分の足で立ちトイレを済まし、最期の日の朝に自分で自分の爪を切りました。

最期は氷の入ったコップの冷たい水を口に含ませてもらいながら息を引き取っていきました。「末期の水」を家族や親族に含ませてもらいながらこの世を去っていきました。

おじいちゃんののどが乾いているような気がしてならなかったので、看護師さんに水を含ませるガーゼのようなものはありますかと聞きました。棒の先にスポンジがついたものがあるので、それに水を含ませてお水をあげても大丈夫だと言われました。氷の入ったコップのお水をスポンジで含ませて、おじいちゃんの口につけると、おじいちゃんは口をきゅうーっと閉じて美味しそうに水を吸いました。唇を少し湿すととても気持ちよさそうでした。

どうか戻ってきてほしいという想い、のどが渇いて苦しんでほしくないという想い、大好きな冷たいお水を最期まで飲んでほしいという想い…いろんな想いがこめられた末期の水です。

じいちゃん
心配しないでね、私たちは大丈夫だから
仲良くやっていくから

ちゃあちゃんのことも大丈夫だよ

じいちゃんは
もう痛くも、苦しくもないんだよね
よかったね 

ありがとう
また会う時まで、ちょっとの間のお別れだよね




・・・じいちゃんに会いたい・・・
スポンサーサイト

≪ 『そよ風のように生きる』ホームさようなら ≫

Comment

るるどさん、こんにちは。
しばらく、忙しくってブログから遠ざかっていました。その間に、こんなにいろいろな事が起こっているなんて・・・・

何も言ってあげられなくて、ごめんなさい。
愛する人を失う悲しさだけは、どうしてもなんと言ってあげればいいのかわからないのです・・・
一緒に悲しむことしかできません。

おじいさんの魂が、安らかでありますように。
きっと、美しい場所で、るるどさんを見守ってくださっていますよね。

千の風になって

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 死んでなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

あの大きな空を
吹きわたっています

http://www.twin.ne.jp/~m_nacht/index.html

リカさん

どうもありがとう。

リカさんのお気持ち、とても感謝しています。
日々、おじいちゃんがそばにいるような不思議な感覚につつまれています。


そういちさん

ありがとう。
祖父が亡くなり、みんなが安らかに眠っている祖父のまわりで号泣している姿を見たときに、ふと「千の風になって」を思い出しました。いくら泣いても、おじいちゃんはこの体にはいないんだよなあと思い、上から見られているような気がしました。

コメントの投稿

 
管理人にのみ表示する
 

Track Back

TB URL

-

管理人の承認後に表示されます

Home

 

プロフィール

るるど

Author:るるど
好きな言葉:"Differences are not a threat, but a treasure" by Jean Vanier (ジャン・バニエは、尊敬する人の一人です)

email: mariaatlourdes@hotmail.com

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク

このブログをリンクに追加する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。