るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2006/11/15

洗脳といじめと音楽と・・・

数年前、元ネオナチ、スキンヘッドのT.J.Leyden氏の話を聴く機会がありました。改心した彼は、今、全米を奔走し、自分の経験したこと、知っていることを語ることによって、自分のような人間がこの世につくられないようにと、ネオナチや白人至上主義グループの危険性を、主に若い人たちや軍隊に入っている人たちに伝えています。

"This story I'm about to tell you is not a story I'm proud to tell you,…"と言って、T.J.Leydenは、話し始めました。

彼は、white supremacist hate group (白人至上主義扇動グループ)のリクルーターでもありました。人種差別集団に入るきっかけとなったのは、パンクのコンサートでした。 当時(1978年)のパンクミュージックの政治的哲学は無政府主義だったとのことです。そして、コンサート会場では、スキンヘッドの人種差別主義者と合流し、つるみ、すき放題無謀な暴力を振るう最高の場であったと話していました。

扇動集団(hate group)は若者をリクルートするために、まず「その人の自我を壊し、そして立て直す」洗脳の手法を戦略的に行っていました。(これは、米軍も使っている手法)

若者たちを扇動グループ(hate group)へ勧誘するために、音楽、雑誌、漫画、インターネットが利用されていたとのこと。彼は、"Music is the most powerful recruitment tool ever...Music is so powerful, guys; it will dictate the way you walk, the way you talk -- even your politics revolve around music."と言っていました。音楽は最も影響力のある勧誘の道具(洗脳の道具)だと言うことを繰り返し言っていたことが印象に残っています。


「自我を壊し、立てなおしを図る」という手法を使うとき、先ず集団の中で一人を孤立させたと言っていました。洗脳しようとしている価値観と異なる価値を持った人を、笑いものにしたりして、孤立させ、じわじわと自我を破壊する。そして、その人から仲間がいなくなり、自分に自信がなくなった頃を見極め、白人至上主義扇動グループのリクルーターがその人に近づき、仲間になろうと親しく誘っていたそうです。そうすると、孤立していたその人は、親切にしてくれるグループに惹かれ、いつの間にか一緒に行動するようになり、同じような音楽(人種差別・白人至上主義のメッセージ性のある音楽)を聴き、同じような雑誌を読み、同じような仲間と付き合うようになっていく。その仲間内で自信を取り戻すことにより、新しい価値観の中で自我が再構築され、新しい価値に“自然”と染まっていき、気づいてみれば洗脳されているようです。

私には、上記の洗脳プロセスと日本でのいじめが重なる部分があるように思えてなりません。「いじめの多い社会」と「多様な生き方を受け入れない社会」は重なっているような気がします。

ある生徒をクラスの中で孤立化させたり、笑いものにしたりして、一人ぼっちにして、その子の基盤を揺るがし、自信を奪っていく。ありのままの自分でいることが苦しくなり、そのままでは存在していられなくなる。クラスで受け入れられない子供は、登校拒否したり、自殺をしたり、ギャングのメンバーになったり…、人間を嫌って勉強だけに打ち込んだり…。そして、何とか生きていれば、大きな流れ(主流の価値観)に身を任せ、社会、大衆、誰かに受け入れられる自分を、自我を再構築していく。その主流の価値観が、金銭至上主義、戦争至上主義、競争至上主義、保身至上主義、学歴・学校至上主義、偏差値至上主義、資格至上主義等…どんな価値観であっても、しらないうちに洗脳されていく多くの人たち…。

そんなことが、今の日本では、子供たちが成長していく過程の中で、身近なところで、当たり前のように起こっているような気がするのです。

T.J.Leyden氏のいた白人至上主義グループの世界について関心のある方は、是非一度「アメリカンヒストリーX」という映画を見てみてください。その映画の世界は、彼の世界だったと本人も言っていました。

<参考>
Leyden said he started as a teenager in 1978 going to punk rock concerts. Anarchy was the political philosophy of punks of the time, he said, which meant violence prevailed at the shows, or "might makes right," as he put it. He hooked up with racist skinheads at these events, he said. "The older kids loved my violence," Leyden recalled.

Hate groups used the "teardown and rebuild" strategy to essentially "brainwash" a new recruit. This method, used in U.S. military training and fraternity and sorority hazing, consists of negative reinforcement for undesirable behavior and positive reinforcement for desirable behavior.

Leyden also listed recruitment tools used by hate groups, including music, magazines, comic books and the Internet.

"Music is the most powerful recruitment tool ever," he told the audience. "Music is so powerful, guys; it will dictate the way you walk, the way you talk -- even your politics revolve around music."

The number of hate sites on the Internet -- about 5,000 -- is second only to the number of pornography sites, according to Leyden. Three 24-hour Web radio sites play hate music, often as a soundtrack to old Nazi propaganda footage.

"The white power movement has started their own MTV," Leyden said.

英語と日本語が入り混じってしまいました。彼のそのままの言葉も残しておきたかったので…。
スポンサーサイト

≪ 昔から民主主義なんてなかった・・・ホーム官僚をはじめとし、日本で既得権を持っている人々のこと・・・ ≫

Comment

コメントの投稿

 
管理人にのみ表示する
 

Track Back

TB URL

Home

 

プロフィール

るるど

Author:るるど
好きな言葉:"Differences are not a threat, but a treasure" by Jean Vanier (ジャン・バニエは、尊敬する人の一人です)

email: mariaatlourdes@hotmail.com

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

カレンダー

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク

このブログをリンクに追加する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。