るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

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2006/11/06

また一人、精神病院へ・・・

学生時代の友人が精神病院に入院したとの連絡があった。

地方出身の友人は大学卒業後、バイトをいくつも掛け持ちながら東京での生活を始めた。その後、外資系の証券会社に勤め、最近は日系の証券会社で働いていた。その間、ずっと派遣社員として勤務していた。人員整備を常に行っていた会社では、『正社員になりたいという希望』はなかなか受け入れられないまま、正社員になる期待を与えられていたにもかかわらず、派遣社員としての契約更新が続いていた。

その友人は金融・証券の業界で、資格を取ったり、経験を積んでいた。頻繁な海外出張もあった。会社では、多額のお金を常に扱い、期待や責任ばかりが増してきていたようだった。その一方で、派遣社員のまま何年も経過し、一年、一年の契約更新が苦痛になってきていた様子だった。彼女の責任は増し、経験は豊富になってきていたにもかかわらず、派遣社員の彼女と比べて、正社員の待遇は相当に良かったようだ。二年以上病気で休んでいる社員に対してもほとんど不利益は無く、給与も生活が十分できるくらい支払われていたと言う。派遣社員の友人はというと、一年契約で、そのつど更新があり、次の仕事は?来年の仕事は?どうなるんだろうという不安と共に仕事を続けていた状態にあった。もちろん時間給なので、休めば即給与はマイナス。出勤しなければ、給与は出ないので、生活に支障が出てくる。(病気である正社員に対しての待遇を引き下げろと言っているわけではないけれど…。契約社員の置かれている状況はあまりにも酷だと思う。)

人付き合いもよく、面倒見もよく、がんばり屋、美人でおしゃれ…素敵な女性。マイペースな私とはぜんぜん違う…。がんばり屋で、たくましく働いていた友人が、精神病で入院なんて、くやしい。彼女は、理不尽な労働条件や見通しのつかない仕事の仕方などによるストレスに押しつぶされてしまったような気がする。

リストカットや自殺企図があり、一人生活の自宅では不安で落ち着かず、怖いと言う。今のところ退院できる見通しがついていない。いつ退院できるかわからない不安に襲われ、朝3時頃目が覚めて寝付けないでいる。主治医だった精神科医もお手上げで、病院を転々とした友人、今のところ、とある病院に落ち着いて入院している…。

********************
こんな時、必要に応じて、10人くらい泊まれる大きな家があったらいいと思う。そこには畑もあり、農家に囲まれていて、食費があまりかからない。空気もきれいで、時間の流れがゆったりしているところ。数ヶ月間くらい、一人ぼっちでない生活環境の中で、ゆっくりして、エネルギーの補給をするところ。特に何をするわけでもなく、そこにいる人たちが好きなこと、お互いにできることをやりながら、利害関係のない中でたわいない話をし、安息し、安心感を持って時間を過ごせるところ…。特に、大都会で、女性一人で生活している人たちのために、そんな場所があったらいいのになと思う。

それほどまでに追い詰められる前に、心底からゆったりとして、息抜きできる場に身を置き、同じような課題に直面している人たちと一緒に時間をすごし、悩みを語り合い、自分の歩む道の軌道修正のチャンスがあったらよかった…。

(根本的には、彼女の問題は、個人の問題ではなく、社会の構造的な問題が個人を通して浮上してきたように私は思う。)

彼女も今の日本の「いざなぎ景気」の犠牲者だ。
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Comment

Re: また一人、精神病院へ・・・

はじめまして。いつも拝見させていただいておりました。コメントは初めてです。
この記事を読んで全くそのとおりと思いました。世捨て人とよばれようと、わたしはもうそのいきすぎた人間の予定調和社会に腹をたて、たてすぎて病気になり、違う世界(自然)にむかっています。体が弱いのですが、自然農法を少し学んでいます。わたしもブログをはじめました。
よろしければ相互リンクさせていただいてもよろしいでしょうか?
わたしもるるどさんのように、いろいろなことに興味がある一応統合失調症患者ではあります。医学への疑問、健康について・・は模索中ですが、こう思うということを気をつけて書いています。宗教についてもどちらかというと懐疑的なので、まだその意見をまとめる力もないので述べていないのですが、るるどさんの意見もきけたらよいなと思っています。お時間があるとき、よろしければ覗いてみてください。失礼しました。

Re: また一人、精神病院へ・・・

ヤマーさん
はじめまして。

世捨て人…ご本人は大変かもしれませんが、そんな生き方にあこがれます。
私も最近、農業(無農薬農法)を始めたいなと真剣に思うようになりました。実際にはまだ具体的な行動には移していないのですが…。

実は、統合失調症という診断名を与えられているのは最愛の弟なのです。できることなら、かわってあげたいくらいです。弟以外の患者さんと関わる機会も少なくないのですが、診断名を与えられて生きている人たちと診断名なしで生きている人たちの違いはなんなのだろうと考える今日この頃です。医学の視点からは、DSMに記載されている症状があるかないかで、割り切って考えられ、単純なのかもしれませんが。人間の持つ病はそんなに単純だとは思えません。特に精神病に関しては。精神を病んでいる人たちは、この世の中の問題提起者だと強く思います。

私は小さい頃から、目に見えないこと(宗教や精神世界や自然の英知・・・など)に関心がありました。いろいろ宗教などに関してもお話を聞かせてくださいね。相互リンク、もちろんOKです。私もリンクさせていただきますね。どうぞよろしく。

Re: また一人、精神病院へ・・・

 ぼくは、田舎で有機農業をしながら精神科につとめていましたが、今は独立して、場づくり、そしてネットワークづくりのために歩きまわっています。
 先日お会いした、アメリカからのゲストから、peer specialistという言葉をいただきました。これだよな、と激しく手を握りかえしてしまった。
 経験がある者たちが中心になって現実的な方策をすすめていく、それが大事と痛感しています。昨日行ってきた市川市では、すでにそれが始まっていて、ぼくもそこに関りはじめています。詳しくはvoice and voiceで。
 るるどさんが描いている自然の中の場所、ぼくもそういう居場所づくりをまさに描いています。もともとそういう暮らしをしていた、自分の生活をモデルに、こんどは居場所を作っていく、そう思うとうきうきしてきますね。

Re: また一人、精神病院へ・・・

jkskさん

コメントありがとう。

Peer Specialist、まさにそうですね。経験と知識の両方を持ち合わせている人たちは、今、専門家からも、当事者からも切に求められている時代なのでしょうね。

「居場所づくり」や「場づくり」は、今、切実な課題ですね。
多彩で、経験豊富で、勇気のあるjkskさんがつくる居場所、今から、楽しみだなあ!

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糸数慶子さん がんばれ!

個人的には全く存じ上げないが,糸数慶子さんには盛大なエールを送りたい。沖縄県知事選には,基地問題のみならず,防衛「省」の問題もかかっている。(週刊東洋経済 ふじすえ教授のやさしい政経塾) 防衛庁の省昇

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