るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

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2006/11/01

昨年の今頃・・・

昨年の秋、はとこのお兄さんが亡くなった。

今日、山手線の一番前の車両に乗って、若い車掌さんの後姿を見ながら、前方の窓から見えてくる風景を眺めていた。そのとき、ふと、去年亡くなったはとこのお兄さんのことを思い出した。つもりに積もったストレスの発散をしようと、いろんなことを試みていた彼のこと考えながら、「だから、私は自分のペースを崩してまで、無理して周りに合わせて働きたくないんだ!」と心の中で叫んで、泣いていた。


はとこの兄さんはある大企業の研究所に勤めていた。運動があまり得意でないのに、ストレス解消のために何かやらないと、日々のストレスに潰されそうだと言ってスキューバ・ダイビングを始めたという。死んだ日は、会社の保養所のスキューバ・ダイビングのクラスに参加していた。大雨が来ており、海が荒れていたその日、海の中で死んでしまった。

亡くなる前の数年間は、ほとんど毎晩残業で帰りが遅く、休日もほとんどないほどの過労状態が続いていたという。会社の利益に直結する研究の成果を出すことに対してのプレッシャーが相当あったようだ。けれど、家での普段の様子は特に変わりはなかったという。ただ、「アウトドア系でないあの子がスキューバ・ダイビングなんて、それほどまでして解消しなければならないストレスが溜まっているのか…」と彼の母親は感じていたと言う。

理系の人で会社勤めしていたけれど、本当は作家になりたかった人。とても穏やかな人だった。以前は、休みの日はよく友達と出かけたり、家で物書きをしたり、音楽を作ったりしていたという。でも、仕事が忙しくなってからは、好きなことをやる時間がほとんどなかったという…。

間接的だけれども、今の日本の非人間的な超競争社会が、彼の死と関係しているような気がしてならない。悔しい。

こんな風にして、競争社会に取り込まれ、自分の時間や魂や心を犠牲にし、気がついてみれば消えてしまった人はどのくらいいるのだろう。

これからの益々の日本経済の成長を期待している今の政府や大企業。「他の国々には負けてはいられない。特にアジアの国々には負けられない。もっともっと効率よく働いて、成果を出そう。経済大国日本のプライドを守るために!(成果を出していない、お前は、社会のお荷物だ)」と、日本の労働者は追い立てられているような気がする。ゆっくりする時間も、安心して心から休める心地よい居場所も持てないまま、「生きることに疲れた。死んでゆっくりしたい」と感じている人は少なくないんだろうなと、思った。
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