るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

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2006/10/25

あの世へ向けての準備

20061025010133


先日、織り上げたマフラーです(写真:4つ折にしたもの)。ワイン色のは祖父へ、幅の広い、いろんな色の入ったのは祖母へ贈る予定です。

肺がん末期の祖父は、先月から10キロも体重が減りました。

数日前、出勤する途中に祖父母の家の前を歩いて通ると、祖父は独りで庭先の椅子に座っていました。「じいちゃん、行ってくるね!」と言うと、顔を上げてこちらを見て「今からかい?今日も帰りが遅いのかい。気をつけてね」と言って見送ってくれました。
私はニコニコしながら、元気な声で「うん、行って来ます!」と言い、そのまま行きましたが、祖父の一人取り残されてとてもさびしそうな顔が目に焼きついて、後ろ髪を引かれる気持ちでいっぱいでした。「あんな悲しそうなおじいちゃんの顔、いままで見たことなかった…。おじいちゃんを一人にできない…」などいろいろ考えながら駅まで歩いていきました。

そんな祖父へ、ワイン色のカシミアの毛糸を使い、好きな音楽の流れる部屋の中で、祈りながら織りました。心の平安と共に余命を送れますように、安らかに向こうの世にいけますようにと。

織っている時、「自分のお腹にいる生まれてくる子供のために祈りを込めて洋服を作ったりするお母さんって、こんな感じなのかな」と、そんなことまで、ふと思ってしまいました(ちょっと違うかもしれませんね…)。

私が母のお腹にいるとき母は、よく編み物をしたり、おしめなどを縫っていたとのこと。母は編み物と洋裁、祖母は和裁をします。布や糸が大好きな祖母と母です。そんな環境で生まれ育った私はいつも反抗していました。七五三のときも着物を着たくないと我を通し、手作りの着物を孫娘に着せたいと思っていた祖母や周りの大人を困らせました。小学校の低学年頃までは、駆け回ったり木登りをするのに不都合だから、スカートを履きたくないと言い、既製品のジーンズの半ズボンをはき、半そでの体操着を着て学校へ行っていました。(真冬でも半そでのシャツを着て、半ズボンを履いていた頃もありました。祖母や母の着せ替え人形になりたくなかったということもあったのだと思います。)

こんな私だったのですが、今では手作りのものや布や糸が好きです。布や糸に囲まれているとあたたかい気持ちになり、気持ちが穏やかになり落ち着きます。

話がそれてしまいましたが…。

死と向き合っている祖父が、独り寂しくなることがありませんように、心身ともに痛み無く、平安な気持ちであの世界へ旅に出られますようにと祈りつつ織ったマフラーです。祈りが届きますように。

*掛け布団も重たく感じる祖父にはできるだけ軽い毛糸で、重くならないようにと心がけました。祖母はよく外出するので、大きめでショールにもなるようなものにしました。
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