るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

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2006/08/20

みせしめ

みせしめ:「懲罰を公開したり、懲罰が行われたことを公示することにより、第3者へ警戒心、恐怖心を煽り、罪の抑止力を期待したり、権力者への忠誠心を維持する行為。」      「はてな」より引用

********************
放火され、全焼してしまった加藤紘一議員の山形県にある実家、そこで図られた割腹自殺未遂…。この件に関して、思いをめぐらせれば、めぐらせるほど、「みせしめ」のように見えてくる。

これからの日本においての思想統制、人身のコントロール、国家思想強化のための下準備の一つとつの「みせしめ」とも思える今回の事件。

「異なる意見を発言し続けると「加藤紘一」に起きたことが、おまえにも起こらないとは限らない。無駄な抵抗はよして、黙って、いい子にして長いものに巻かれろ」というメッセージを、今回のことを通して日本中に送ったような気がする。当初、そのような意図を持って行われた事件でなかったとしても、結果的には政治活動や言論の自由を脅かすものとなってしまった気がする。

生まれ育った実家が全焼し、そこで割腹自殺未遂なんてされたら、これからの地元での活動に支障をきたすことになるかもしれないけれど、政治家たちの中にも、さまざまな意見があるということを示すためにも、自身の意見を発言し続けていってほしい。

また、政治家だけでなく、「言論の自由」・「思想の自由」を守るためにも、できることを行う責任が私たち一人一人にもあるのだと思う。これは他国で起こっている話ではなく、自分たちが生活している日本のことなのだから。

何はともあれ、97歳の加藤議員のお母様が無事だったことは何よりでした。ただ、高齢の女性が外出していた短い間を見計らっての放火、実家の全焼、また割腹自殺未遂など、すべてが計算ずくめであるかような緻密な犯罪行為。万が一、お母様の命が奪われていたとしたら、世論は加藤紘一議員を同情し、犯罪団体を批判するような流れになっていたかもしれない。しかし、人命を奪わずに、実家を全焼し、その土地に割腹自殺未遂者の血を残した。すべてが綿密に計算されつくされたかのようなこの犯罪は、この道の「プロ」中の「プロ」が計画したものなのだろう。(以上、私の憶測でした。)


以下、加藤紘一議員のHPより抜粋:

http://www.katokoichi.org/

「山形の実家全焼について

ニュース等でご承知かと思いますが、鶴岡市にある私の実家が昨日、全焼しました。
庭には割腹して火傷を負った男性が倒れていたということで、放火の疑いがもたれています。詳細については、今後の警察の捜査の状況を見守っているところです。
実家には97になる母が一人で住んでいたのですが、たまたま外出していて無事だったのがせめてもの救いです。頭はしっかりしている母ですが、足腰は年相応なので外にいてくれたことは本当に不幸中の幸いでした。
また、子供のころから慣れ親しんだ家が今はもうないのかと思うと、悔しくやるせない思いでいっぱいです。父の思い出の品も焼けてしまいました。理由はどうあれ、母の命を危険にさらし、思い出という財産を奪った者に対して、大きな怒りを感じています。

しかし、一番悲しみが深いはずの母が、「着物も燃えちゃったけど、もう着る機会もないし、しょうがない」と、気丈に笑ってくれました。昔よりずっと小さくなった身体で。私は、驚きました。母を励ますはずの自分が、逆に励まされてしまった。頑張らなきゃいけないと、改めて思いました。

今回のことは悲しく許せないことですが、私は政治家ですから、信じていることは今後も発言し続けていきます。
昨日から、電話やFAXやメールで、実にたくさんの応援の言葉を頂いています。
その皆さんの気持ちに応えるためにも、発言し続けていきます。
また、状況に変化があったら報告します。
ご心配頂き、ありがとうございます。」

(注:私は、加藤紘一氏の支持者でも自民党員でもありませんが、今回、加藤議員や家族をこのような状況に追い詰めたことの持つ意味やそれが影響する今後の世の流れに不安を持たずにはいられません。そして、また言論の自由・思想の自由が(建前的には)許されているこの国で、このような「みせしめ」が行われるなんて…残酷すぎる。)
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≪ 学校に「通信簿」ホームお盆さま ≫

Comment

るるどさん、こんにちは。

暴力と脅しで言論を封殺するなんて、人間として、日本人として、恥を知れと言いたいです。怒りを感じます。
割腹自殺とは武士道を真似たものでしょうが、私には武士道を汚すためにやったとしか思えません。
もっと多くの人がこうした行為に怒りを示さなければいけないと思います。
加藤氏の辛い立場を想像しながらも、(自民党支持者ではないけれど)加藤氏の姿勢を応援します。

書き込みははじめまして


こういう事がある度、日本は本当に心の貧しい国だなと思います。

加藤氏のお母様、さすが戦下を生き抜き、戦後を支え、政治家の息子の地盤を支えている方。
気丈さを見習いたいです。

私もこの事件が及ぼす見えない社会的影響を危惧しています。5・15事件や2.26事件のような昭和初期のテロの時代のように、言論が徐々に封殺されていくことを。「自粛」という形での「ものが言えない」空気が醸成されていくことを。(別件:るるどさん、「外務省が消した日本人」読みました。ショックを受けました。これについて記事を書きました。トラバさせていただきます。)

トラバできませんでした。。。。

こんばんは。
加藤氏宅の放火のことは、本当に腹が立ちます。
でも、もっと腹が立つのは、こういう時こそ、政界も
言論人も国民も「言論に対する暴力は許さないぞ」という
姿勢を示さなくてはいけないと思うのに、何だか
我関せずという感じで、うやむやに終わってしまって
しまいそうなことです。

p.s.依然、TBがうまく行かないようです。

renanaya さん

コメントどうもありがとうございます。

多くの人々が怒りを感じているのにメディアや与党の議員は何を思い、何を感じているのでしょう。

放火し、その場で、割腹自殺を図った犯人は今病院でどのような状態で、何を言っているのか・・・。何にも私たちには伝わってこないのですね。こんなにも情報が溢れ返っているのに、権力のある人たちに都合の悪い事実はうやむやに・・・何のための新聞、TV、ラジオ、インターネットなんでしょう。

ひろみさん

はじめまして。コメントどうもありがとう。

加藤議員のお母様は気丈な方で、自分も辛いだろうに、息子さんを影でしっかり支えているのが伺えます。でも、97歳の人にとって長年生活していた慣れ親しんでいた生活の場が奪われるということはとても酷いことだと想像します。思い出の品々も焼けてしまったようですし。長年生き抜いてきた加藤氏のお母様の生きる姿勢から学ぶこと、少なからずありますね。

starstory さん

コメントありがとうございます。

忙しい中、『外務省が消した日本人』読んでくださって本当にありがとう。ブログの記事にも感激しています!

発言を「自粛」させる目に見えない威圧的なコントロール・・・この国が向かいつつある方向に不安を覚えます。

ジョージ・オーウェルの『1984年』と重なる部分の多い今の日本です。

今日、書店で『憲法は、政府に対する命令である。』ダグラス・ラミス著(平凡社、2006年8月)という本を見ました。この本はさっと目を通しただけなのですが、憲法をこのように見ることもできるんだなと感心させられました。そして、ふとstarstoryさんのことが頭に浮かびました。

mewさん

コメントどうもありがとうございます。
度々訪問し、記事を拝読させていただいてます。mewさんの熱意のこもった記事や丁寧なコメントを読んで、心ある眼差しと姿勢に励まされます。くれぐれも体調に気をつけてくださいね。あまり無理されていなければいいのですが。

加藤氏宅の放火について、うやむやになってしまっては、暴力に対しては無抵抗であれ、というメディアや社会の姿勢を示すことになってしまいます。言論に対する暴力が許され、暴力的な言論が許され、・・・「暴力」をふるう者が世間を支配するような、いやな雰囲気。「暴力」は倫理、道徳、理念、法律等をも支配していくのでしょうか。

言論の自由本当に守りたいですね。でも、思想をコントロールするために割腹自殺なんて私には信じられません。でも、加藤議員のお母様ご無事で本当によかったです。それにしても権力に都合の悪いニュースがマスメディアで報道されないというのはどこの国でもおなじなのですね。。。

るるどさんはアメリカで日系人の現役軍人さんがイラク戦争の非合法性を訴え、イラク派遣を拒否した事件ご存知ですか?その軍事裁判がこちらで今進行中です。この手のニュースが大手マスメディアで取り上げられないのはこちらも同じですが、その軍人さんをサポートする家族友人のホームページがあります。

http://thankyoult.org/

私も彼に関して記事を書きましたのでお暇な時にお読みください。

かずみさん

Watada中尉のイラク派遣拒否声明、かずみさんの記事、読ませていただきました。どうもありがとう。もしこのニュースが世界中に広まれば、彼の勇気ある行動に対して世界中から支援があると思います。日本でも米国でも、巨大メディアはこのような記事を取り上げないのですね・・・。

彼の声明が世界中に届きますように。

こちらに返事をかきますね。

> 日系の人々は、WWII中の理不尽な経験からも、「戦争」に対しては特に複雑な思いがあるんだろうなぁと、ふと思いました…。

私もそれが心配でした。とくに二世の人達はどう思うだろうかと。彼らは自分達がアメリカ人であることを証明するために、一世である両親が収容所に収容されている間も、合衆国のために進んで敵国日本と戦いました。

でも、今回のイベントでは、私の心配を他所に、第二次世界大戦日系帰還兵代表の方のワタダ中尉を支持する手紙が読まれました。

第二次世界大戦中の人種差別的な経験にもかかわらず、日系人の人達もようやく「模範的な少数民族」という殻を打ち破って自分達の声をあげられるようになったのを見て、私は胸がじ~と熱くなりました。

今日は私も、ワタダ中尉の上官に中尉を軍法会議にかけないよう懇願する手紙を書き速達で送りました。その中で、るるどさんの「彼こそ、理想的なアメリカの精神を体現している英雄です。」というお言葉を借りました。ルルドさんがここにおられれば、サインしていただいたのですが、残念です

かずみさん

コメントありがとうございます。

ワタダ中尉に関しての記事をいろいろなところに送ってみてはどうでしょうか。私は彼の行動は今の世界の大きな流れに重大な問題提起をしていると思います。そして、その彼がりっぱなアメリカ軍人であるということの意味は大きいと思います。

「第二次世界大戦中の人種差別的な経験にもかかわらず、日系人の人達もようやく「模範的な少数民族」という殻を打ち破って自分達の声をあげられるようになった・・・」
そうですね。そんな風にもとらえられますが、私は、どちらかといえば、彼らがWWII中、理不尽な経験を受けたからこそ、今の「変な流れ」が、過去の経験と重なり、人事ととして感じられないのかもしれないなぁとも思いました。

9月11日私はアメリカにいました。その時、まず思ったことは「米国内でのイスラム系の人々、特に子供たちの安全の保障」についてでした。パールハーバーとその後日系アメリカ人が受けた理不尽な対応とが重なりました。在米イスラム系の人々に日系の人々が経験したことを、繰り返し経験させてはならないと強く思いました・・・。学校の先生方のイスラム系の子供たちに対する差別に危惧した私は、「差別をしないでほしい」と思い、機会があると意見をしていました。その結果、いくつかの友情関係はそれまでのものとはがらっと変わってしまいました・・・。イスラム系の子供たちを差別する人々は、離れていきました・・・。また、それを機会に、新しい関係も生まれましたが・・・。911はいろんな意味で、アメリカの持つ負の面を表面化させてしまったなと残念に感じています。


話はそれましたが・・・。是非、ワタダ中尉については、世界中の多くの人々に知ってほしいです。

るるどさんへ

今日、こちらの帰還兵からなる平和団体 Veterans for Peace の某メンバーから次のようなメールが来ていました。

Hi All,

It appears that the dates in November wrap around veterans day.Can I suggest that we hold a Nuremburg Principles press conference and briefing for many in the press in support of LT Watada and many others that refuse to follow illegal orders!

Wage Peace!

George McAnanama (US Army 1966-1968) Veterans For Peace Chapter 034

あと、日本のインタネット平和グループ
Global Peace Campaign のきくちゆみさんにワタダ中尉の記事を書いてもらえないかお願いしたところ、こころよく引き受けてくださいました。最初は彼女のグループのメールニュースだけだったのですが、今日のメールではFridayという雑誌の記事になるそうです。

Veterans for Peace
http://www.veteransforpeace.org/

Global Peace Campaign
http://globalpeace.jp/

みんなで平和のメッセージを世界中に広めましょう!

かずみさん
コメントどうもありがとうございます。

さすが、行動が早い!私も見習わなければ・・・。

ワタダ中尉の声明が世界の多くの人々に届き、彼の視点が多くの人たちと共有されますように。そして、彼自身、難しい立場におかれていると思いますが、多くの支援を得られますように。

きくちゆみさんの記事、探してみます。

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好きな言葉:"Differences are not a threat, but a treasure" by Jean Vanier (ジャン・バニエは、尊敬する人の一人です)

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