るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

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2006/07/29

日本での生活

日本に戻ってきてから、あと数ヶ月で、早二年が経とうとしています。
スイカの使い方にもなれ、電車の乗り換えも人並みにできるようになりました。人にぶつかっても謝らず、ずかずか歩く人たちに遭遇すると、少々不愉快になりますが、慣れてきました(まだ、人にぶつかると「ごめんなさい」と言ってしまいます。東京で「ごめんなさい」と言う人を見かけたら、私かも?!しれません。)レストランやお店では、店員さんたちは愛想が良く、てきぱきと同じ言葉で対応する様子が、型にはまったロボットのようで、妙に寒々しく感じられ「この人たちは本当は何を感じているんだろう、どんな対応をしたいのだろう」と思うこともたびたびありますが、それにもだんだんと慣れてきました。「すみません」「申し訳ございません」という言葉にも慣れてきました。「お疲れ様」「ご苦労様」という言葉も、TPOに合わせて使えるようになりました。他にも色々ありますが・・・、だんだんと慣れてきています。

でも、今だに、ちんぷんかんぷんなことを時々言うので、あきれ返られたり、笑われたりしてます(昔から天然ボケの傾向があるので、からかわれるのは日常茶飯事。)割り切って私を「外国人」だと思っていたほうが、周りの人たちも私もお互いに楽なようです。以前は、頻繁に注意されたり、怒られていましたが、今では周りの人たちは、「日本の大人」になる「望みのない私」をあきらめたのか、または「変な私」に感化されてきているようです。

最近、日本はすごいなぁ、さすがだなぁと感心させられる出来事がいくつかありました。

一つは、満員バスの中でのことです。一人の乗客さんが降りる時に、小銭を持っていませんでした。運転手さんは「5千円両替できる人いませんか~」とバスの中にいる乗客さんたちに問いかけました。するとバスの中にいたお客さんはいっせいに自分のお財布を取り出し、中を見はじめました。すぐに「あります!」とお金を前に持っていく乗客さんがいました。これにはすごいなぁと感心しました。
(両替は運転手さんの仕事、また小銭を持っていないまま搭乗したのは乗客さんの責任と割り切らないところがすごい。そして、お財布にお札を持っていることを周りの人に知られることに対しても抵抗感がないのは平和な証拠だと思う。)

二つ目は、多くの人で混雑している駅の中でのことです。下を見て一生懸命に探し物をしている40歳くらいの女性がいました。そこを通り過ぎる人たちの多くの人たちは一瞬立ち止まり、20人くらいの人たちが「どうしたのですか」と聞き、女性が落としてしまったハードコンタクトレンズを、一緒になってかがみこんで探し始めたのです。みんなで30分くらい探していました。結局、見つかりませんでしたが、これまたすごいなと思いました。最後には「あなたの目の中にあるかもよ。ずれちゃったんじゃないの」と親切に目をのぞいて見てあげている女性たちもいました。
(夜11時頃の混雑した駅の中で、みんな疲れているだろうに、一緒に探す人たち。その女性が一人で探しているのが、かわいそうに思え、見過ごせなかったのでしょうか。そうであれば、他人に対してのこの共感度はすごいことだと思います。どこかにあるかもしれないと思いながら、コンタクトレンズをもくもくと探し続ける人たち・・・。帰り際には、その女の人に慰めの言葉をかけていた人も少なからずいました。他人事だと思って、通り過ぎないところがすごい。)

このような場面に遭遇すると、こんな日本にいられて幸せだなぁと心から思います。人間として素晴らしい人たちがたくさんいる社会なんだと思います。たわいないかもしれないけれど、このようなほのぼのとした場面に遭遇できる社会であり続けますように。

組織や厳しい画一的な管理によって、潰されている人たちも少なくないと感じますが、まだ日本には希望が残っているのかもしれません。そしてその希望は、行政や企業などの組織に託されるべきではなく、一人一人の意識にゆだねられるものだと思います。

多くの人々が「一人ひとりの意識」の尊さ、偉大さ、影響力に気づくことができれば、もう少し住みやすい社会をつくることができるのではないのでしょうか。〔大衆のつくりだす「空気」は、今の日本においては人々が意識している以上に、影響力があるものだと思う。だからこそ、一人ひとりの持つ意識に意味があり、重要なのです。〕
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≪ さようなら、鶴見和子さん 天国からこの地に英知を注いでくださいホームぼくにとっての家‐戦場 ≫

Comment

流石に帰国子女のるるどさん。
どちらもなるほどと思わせるところに目をつけるという、繊細な感性の持ち主ですね。
私も何故か必ず「すみません」ととりあえず言ってしまいます。なにも悪いことしていなのに・・
学生の頃は2度も「寸借詐欺」に会いました。
貧乏学生なのに5千円も騙されました。
これからは「振り込め詐欺」に気をつけなきゃ(苦笑
こんな、適当オヤジですから我が子にも遺伝したのか先日強盗に会いそうになったそうです。気の弱そうな学生に付け込む輩が多くなっているようです。
話がそれましたがこれからも癒しのコメントを期待してます!(東京も捨てたものではないんですね!)

こんばんは。

私も、あちこちで「ごめんなさい」「すみません」を連発して
しまうので、一緒にいる人に「自分が悪くもないのに、
誤まるのはおかしい」「横にいてイライラする」とか、
しばしば怒られてしまう始末です。^^;

今回、るるどさんが書かれていたように、日本人には
いいところもたくさんあるのですよね。
るるどさんは、日本は「自分」というものを持ちにくいとなげいて
いらっしゃいましたけど。欧米では、まずは「自分」ありきで
お互いにうまくリスペクトし合えれば、いい関係を構築できる部分も
ありますけど。その分「自己防衛」「自己責任」意識も強いので
上述のようなケースは生じにくいところもあると思うのです。

でも、日本人には、まだいい意味でも悪い意味でも、妙に無防備な
ところがあったり、誰かが困っている時に助けたいという共生的な
気持ちが残っていたりして・・・。
その部分をもっといい形で活かせれば、もっと皆が暮らしよい
コミュニティが作れると思うのですよね。
ただ、やはり政治がそれをもっと活かす政策を行なってくれないと
日本全体がいい方向には進まないので、そこが本当に大きな
課題だと思います。

つい長々と書いてしまいましたが・・・。^^;
日本人のいいところを活かして、平和で平穏な社会を築けるように
と願うmewでした。

すみません。「誤まる」→「謝まる」です。m(__)m
って、すぐ謝っちゃう私?(笑)

私も二年前、研究の関係で日本に3ヶ月帰っていました。日本のあちこち見て歩きましたが、どこに行っても皆親切でいごこち良かったです。るるどさんのいう共感度私も経験しました。私が道でころんで骨折した時、私が夏だけお世話になっていた日本の研究所の職員の人達が治療費にと言ってお金をみんなでカンパしてくれました。ちょっと感動しましたよ~。

日本人の画一的なところも、やはりしっかり見てきました。精神医療の分野だと、日本の政府はアメリカのACTという地域精神保健のモデルを、クッキーの型で抜いたように、日本各地に導入する計画を持っていましたよ~。政府は日本に既にある独自のモデルから学ぼうとしないでアメリカやイギリスの方ばかり向いているんです。

私は、アメリカに長くいればいるほど、日本のそして東洋の良いところが見えてきます。アメリカは居心地のよいところですが、やっぱり日本にいつか帰りたいです。そして、るるどさんの言う、ひとりひとりの意識の大切さ、命の大切さをどんなに少しの人にでもいいから、伝えるお仕事ができればと望んでいます。

そうですね。日本社会にもまだ共感、共生の根は残っていますよね。その根を絶やさず、お水をやって育てていかなくてはならないですね。最近、面白かったこと。駅のトイレで例のお腹を出すファッション、ヘアダイした金髪で音楽を鳴らし、鏡の前で踊っている若い女性二人。「まったく!」と思ったけど、目が合って、一人の女性の目が会釈しているように見えたので、「オーディションにでも出るんですか」と冗談まじりで話しかけたら、「いいえ、ちがいます」と二人とも笑って答えました。会話の成り立たない相手だという決めつけは、どんな場合でもよくないんだなあと、ちょっと勉強になりました。

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CONSAMAさま

コメントありがとうございます。
「繊細な感性の持ち主」を持ってるなんて言ったら、周りの人たちに笑われそうです・・・。それほど、日常生活では「どこかぬけているので・・・。」 でも、ほめてもらってとても嬉しいです。心の中に大切にしまっておきます。

金銭的な詐欺には幸いあったことがありません。あまりにもお金がなさそうだから、誰も寄ってこないのかも・・・。

詐欺にはお互い気をつけましょうね。

それから、二つの出来事があったのは関東ですが、都内ではありませんでした。(私が人にぶつかるのは、東京都内ですが・・・。)

mewさん

コメントどうもありがとうございます。

日本に帰ってきたばかりの時は、「・・・イライラさせられる」などと言われた覚えがあります・・・。(mewさんの場合と、ちょっと場面が違うかな?!)あまり気にしませんでしたが、私は「別に悪いことやってるわけじゃないのに。感覚が違うんだよなぁ」なんて思っていました。

「誰かが困っている時に助けたいという共生的な気持ちが残っていたりして・・・。その部分をもっといい形で活かせれば、もっと皆が暮らしよいコミュニティが作れると思うのですよね。ただ、やはり政治がそれをもっと活かす政策を行なってくれないと日本全体がいい方向には進まないので、そこが本当に大きな
課題だと思います。」本当にその通りだと思います。日本にすでにあるものをいかした政策づくりが課題だと思います。

かずみさん

コメントありがとうございます。
治療費の為にカンパですか!すごいですね!かずみさんご自身の人徳のおかげかもしれませんよ。

さて、ACTに関しては、ACT-Jといって導入する方向に見受けられます。そのために多額のお金が投入されているようです。すでに日本各地にすばらしいモデル(やどかりの里やべてるの家他)があるのにもかかわらず、それを生かさず、外から「型」を持ってくるのは本当に無駄が多く、本当に残念です。

starstoryさん

コメントどうもありがとうございます。

「日本社会にもまだ共感、共生の根は残っていますよね。その根を絶やさず、お水をやって育てていかなくてはならないですね。」
そのとおりだと思います。

今の日本の法整備は、共生や相互扶助の価値観を壊す方向に向かっているようで、家族を壊し、共同体を壊し・・・。このままではどうなってしまうのだろうと懸念しています。

starstoryさんの気さくさは素敵ですね。自分とは、ちょっと違うなと思える人たちとのかかわりって、たわいのない交わりでも大切ですよね。寛容や理解ってそんなところから生まれるんだと思います。

非公開のコメント、どうもありがとう。

「すみません」や「申し訳ございません」より「ありがとう」「ごめんなさい」のほうが心がこもっているようで、好きです。「ありがとう」って言っても、言われても気持ちのよい言葉ですね。

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ワーキングプアは必然か

ここのところ、ワーキングプアについて考えていた。何か書こうと思っていた。 7月23日にNHKスペシャルで『ワーキング・プア~働いても働いても豊かになれない~』と題する番組が放映されるのを見ていた。もう少し正確に書くと、妻が放映されるのを見ていたのを見てい

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