るるどの覚書

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2006/07/09

「不圧迫、不暴力、不恐怖、不分離」

『世界的にのびやかに:高良とみの行動的生涯』
           高良留美子編(2003年ドメス出版)

『世界的にのびやかに:高良とみの行動的生涯』のp.97~99に「平和に絶望してはならない」という、1950年~51年に書かれた高良とみさんの文章が載っています。

*高良とみさんは、1922年に米国のコロンビア大学でPh.D.を得て、1929年にはタゴールを日本に招き、そして1938年にはガンジーを日本に招くためにインドへ行ったり、その他多くの活動を行い、平和の為に尽くした女性です。

一部抜粋させていただきます。
「個人の思想と民主的な批判の自由の未だ充分発達する時間と余裕を持たない日本の社会ではあるけれども、そして権威の仮装をつけたものの前には弱気で、金持ちと偉い人には巻かれろ式の封建習慣を多分に残している民衆ではあるけれども・・・しかし自分の身にふりかかる生き死にの運命、自分の子を夫を、妻を親を空爆と原爆にさらすことについては、イエスかノーかはすでに決まっている。ただそこへ行く途について、つまり「平和への道は」どちらなのかに皆が迷うのである。 これについて、マハトマ・ガンジーは、「平和を欲するならば、平和の手段を積極的に選んで行きなさい。手段が悪いと目的まで破壊されてしまう」という。これは「道義を力とする勇気のある者達の道です」から、「臆病で不安で小心翼々としている人びとは、敵前逃亡をするよりは、剣を取って戦った方がよい」。最も下等なのは、自分の恐怖のために他人他国へ犠牲を求めることである。
 平和のためには、方法を選ばないというのではなく、何段階も選ばなければならない方法があって、その根本はやはり人の心にあり、安易な道や依頼心をもっていては、平和は降ってくるものではないことがよく分かる。否むしろ平和は、粒々辛苦、日夜にあらゆる誘惑や安逸を退けて、国としても個人としても、近隣や世界とどうして友好信義を推し進めて行こうかの努力から生まれるのである。隣邦中華に対しても、フィリピンや朝鮮にたいしても、米露にたいしても偏見よりもまず真理はどこにあるかを見極めて永い目で、その民族集団の最良の要素をつかまえようとする努力が、でき得るはずです。五年三年で移り変わる世界情勢の中にも、もう少し変わらない、その国民性格、その文化の本質があるのですから、単に政治的、軍事的に見ることをしばらく止めて、たとえ先方からこちらを敵視してきても、恐れず憎まず、悪びれず、剣をぬかず、殺さず亡ぼさず、共に生きる道を残してゆこうとするのが、平和憲法の精神であり、日本の悲願です。またこれは東洋精神の真髄であり、世界宗教の道である。
   「不圧迫、不暴力、不恐怖、不分離」(1950~51年)」

今まさに問われている生き方・価値観ではないでしょうか。

「平和への道」の進み方を選択しなければならない時が近づいているような気がする。選択を迫られた時、「不圧迫、不暴力、不恐怖、不分離」という選択肢もあるということを確認し合い、このようなあり方・生き方に立ち戻りたい。

娘・留美子さんによる「あとがき」より
「<戦争の世紀>を生き、「世界と共に苦しめ」「世界が見ている」「アジアの孤児になるな」といいつづけてきた高良とみが世界と出会ったのは、第一次世界大戦下のニューヨークであった。「この大戦争の言語を絶した苦しみを通して、全世界は、人間が誰一人として直接的にも間接的にも他国の人々の影響を受けずに生きることはできないことを学んだ。―だからこそわれわれは今、これまで以上に道徳律(モラル)を強め、国際間の友情の絆を堅固にしていく必要がある」と彼女はのちに書いている。
 人間は性別や肌の色にかかわらず平等であるという信念をもち、独立をもたない人びとの苦しみに触れ、それ故にこそ日本の中国侵略に苦しみながら、とみは友情の絆を生涯手放すことはなかった。」
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Comment

力強い言葉に感動しました。この高良さんの言葉、私のブログにも転載させていただいてよろしいでしょうか。

starstoryさん

コメントどうもありがとうございます。
高良さんの言葉、とても力強いですよね。彼女の言葉は行動に裏打ちされているということが素晴らしいと思います。(私のように)言うだけでしたら、誰でも言えますものね。

また、高良とみさんのような女性が同じ日本にいたということをもっと多くの女性が知ることができればいいなと思います。

高良さんの言葉は私の言葉でないので、「どうぞ」と言う立場にありませんので、なんといっていいのか分かりませんが・・・(もちろん、私は構いません。)

いつか是非高良さんの本を見てみてください。多くの写真や他の良い言葉が載っていますよ。

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