るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

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2006/06/21

お金と健康と生活 雑考

リュウマチで苦しんでいる30代の友人がいる。以前は仕事をバリバリしていた。30代になって疲れやすく、手首が痛くなり始めた。いろんなものを読みあさり、「これはきっとリュウマチだ!」と感覚的に思ったという。しかし、リュウマチという診断が下されたのは、その2年後。「これはリュウマチですね」と診断したのは12人目の医師だったという。それまでは、風邪だとか、働きすぎで免疫力が落ちているなどと言われ、周りからは怠け病だと思われていた。

リュウマチだと診断名がついたとき、やっと受療を始めることができた。

そのうち仕事もできなくなった。体の痛みがひどく、夜中トイレに行く時30分くらいかかって、這って行ったこともあると話してくれた。体の変形は避けたいので、強い薬を飲んでいた。薬の副作用で、目の病気など16つの新しい病気にかかってしまった。もう一つは、癌・・・。手術をして再発しなければ安心だと言われている。

彼女は有名大企業の元取締役の娘さん。家には一生働かなくても十二分に生きていける貯えがある。(税対策の為、資産は分散し、子供たち、孫たちの名前に書き換えてあるものが少なくないという。)手術をする前は、保険のきかない病院で一回約10万円の診察料を出して診てもらう(担当医の奥さんのかかりつけ医を紹介してもらったという)。民間の保険にも加入している。また、公の福祉や医療がなくても困ることはない。すでに譲り受けている財産だけを考慮したとしても、80歳まで生きたとして(医療費などは別)一ヶ月20万円の予算で生活すれば、生活に困ることはないとのこと。(彼女が卒業する時に、お父さんが地の利のよい住宅地に彼女のマンションを購入したので、生活の場の心配はない。)生まれた時から、生まれる前から、ご両親のお金で、一生、金銭的に豊かな生活することができる恵まれた環境に置かれているのです。

友人は病気で苦しんでいる。もう働けないと思う。でも、公の制度にほとんど期待も依存もしていない。公の制度の変化に左右される心配もほとんどない家族環境に置かれています。

彼女や彼女の家族のような恵まれた社会生活環境に置かれている人たちが、日本においての社会保障・福祉・保健・医療の施策の構築に携わっているのではないかと思う。それだけ経済的に恵まれた環境に置かれた人が、世の中にどのくらいいるのかわからないが、そんな人たちが国の政策づくりの主導権を握り、影響力を持っているのだろうと思う。

以前、政策づくりに関わっていた人が言っていた。「制度をつくっているほとんどの人たちは、自分たちが使うとは思っていない」「公の制度に依存しなくても、十分な生活ができるだけの財産や蓄えがあるから。自分たちが当事者だとは思っていない」と。

友人のことは、一人の人として大好き。そして、彼女が健康になることを祈り続けています。でも、別世界にいる人でもあります。そして、彼女にとっては制度に依存することによってしか安心して生活を送ることができない人たちはある意味で、別世界にいる人たちのようです。

***************
制度づくりに携わっている人たちの中で、悪意を持ち、あえて弱者を切り捨てようとしている人は少ないのではないかと思う。多くの経済的に恵まれた人たち(資産家や多くの財を築いている人たち)は、自分たち以外の世界を知ろうとせず、知らないのだと思う。そして、社会のセーフティーネットとしての制度や社会資源の循環に関しては、他人事で、関心がなく、優先性もないのだろう。そして限りのある社会のパイの配分に敏感になり、私利私欲が働き自分たちに有利な政策づくりに走っているのかもしれない。

特に、社会的弱者といわれている人たち、そしてその人たちを支援する人たちは声をあげる義務があると思う(私もその一人)。それが大きな社会の声になるよう、みんなが自分の役割として、ちいさな声でもいいから、発する必要があるのではないかと思う今日この頃です。
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Comment

こんばんは。
私の知り合いにもリウマチで苦しんでいる人が何人かいます。
お友達も早くよくなられるといいですね。

るるどさんが書かれているように、社会政策というのは、
恵まれた人たちによって構築されているのだと思います。
問題は、彼らが「自分たちが使うわけじゃないけど、他の人たち
のために役に立つなら」と思ってくれるかどうかということなの
ではないかと考えることがあるです。

そもそもボランティアというのも、お金や時間に余裕がある人たちが
ヒマな時間を他の人たちに役立つように使えれば、と思ったことから
始まったとききますが。
お互いに少し余裕がある分をシェアするという感覚が必要なのでは
ないかな、と思うのです。
<欧米で、儲かっている個人や企業は、基金を作ったり、社会事業を
行なわないと軽蔑されてしまいますしね。>

その意味では、累進課税はいい制度だと思いますし。企業にも
それなりの法人税を負担して欲しいのですが。
今の日本は、利益追求の妨げになるということで、そういうところの
税率を下げてしまっており、それで社会政策の予算も圧縮している
ので、すごく疑問に思っています。

長々とすみません。

mewさん

コメントどうもありがとうございます。

リュウマチは女性の患者さんが多いですね。祖母も含め、私の周りにも複数の苦しんでいる人がいます。リュウマチは痛みがとても辛い様子・・・。病と共に日々を過ごしている人たちからは学ぶことが多くあります。

最近思うことは、人間社会をカオスの状態にしておくと、限りのある社会資源は均等に配分されないのでは?ということです。制度や法は、社会の資源を人々の間、社会の間で、循環させるためにあるような気がするのですが。

福祉・医療関係の欧米の人たちとボランティアについて話をした時、ピアボランティアは盛んだということを話していました。お金のある人は、お金を。時間のある人は、時間を。知恵のある人は、知恵を提供しながら、いろんな形のボランティアの仕方があるのでしょうね。日本人は自分自身のことで、めいいっぱいなんでしょうか・・・。

税制も含め、いろんな制度が莫大な経済力のある人や組織に有利な方向に進んでいるのでいるのですね。そういえばアメリカでも、今のブッシュ共和党政権になってから・・・同じような方向に向かっていますね。

次期のアメリカ大統領選挙で民主党のヒラリーが大統領になれば、これまでとは一味違う大きな影響を世界に与えることができるんだろうと夢想しています。

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