るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

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2006/06/17

受け入れるということ

「今までかかわってきた病院や社会センターを否定していたから、具合が悪くなっちゃったんだ。」「やっぱり受け入れなくちゃね、受け入れると楽だね」「あれから調子がいいよ。ありがとう。やっぱり一人でこもっているとだめだね。気分がめいっちゃうよ」と精神を病んだ友人が電話越しに言っていた。

私は「うん、そうだね」といいつつ、いろんなことを考えていた。
自分の過ちも、社会の過ちも、医療の過ちも、周りの人たちの過ちも、家族の過ちも、考えたくないほどひどいこと、思い出したくないくらい醜いこと、頭がくらくらするくらい苦しいことでも、まず受け入れるということが大切なんだなと、彼の言葉と自分の過去とを重ねながら思った。

自分自身が歩んできた道のりを、そしてまたその過程で出会った人たち、あった出来事すべてを、無理なく「受け入れる」時、初めて「受け入れる」ことの意味を実感する。すべて「これでよかったのかもしれない」「しょうがない、これが自分の人生だ」と腰をすえて受け入れられる時、自分の存在が苦しくなくなるのかもしれない。そして・・・生きるのが少し楽になる。

電話してくれた彼は、あの宇都宮病院事件(医療者によるリンチなどがあり1984年に事件として社会に知れ渡った)のあった宇都宮病院に長期入院していた。今は、いろんな人たちの協力、彼自身の想いや努力で地域で生活している。彼はどうやって医療関係者や病院を許すのだろう。私だったら、簡単には許せないと思う。

犯罪者には弁護人がつき、牢獄に入れられても、刑期があるという。
精神病者には弁護人もつかず、いつ出ることができるかわからぬ病院に入院させられる。そんな人たちがまだ病院の中に少なからずいる。多くの長期入院者は高齢化し、死ぬのを待たれているという。そうすれば自然に病院のベット数も少なくなり、長期入院者の数も減る。今の患者は3ヶ月で退院というのが良くあるケースだという。だから、3ヵ月ごと病院を転々としている患者も少なくない。また、地域で安心して生活の場の確保や支えるネットワークや支え手のないまま、病院が患者を追い出しているケースも少なからずある。

精神を病んだ人たちも共存できる地域社会こそが、共生社会なのだと思う。共生社会というのは、病院や専門家や家族だけに押し付けるのではない。患者も障害者も高齢者も社会の一員として、みんなで支え合うことだと思う。ある一部の人たちを、病、障害、高齢という大義名分によって隔離しているうちは、まだまだ共生社会にたどり着くまでの遠い道のりが目の前にある・・・。

*そのうち、病や障害が年齢や性別による差別ではなく、所得(資産)による差別社会が社会を覆っていくのかもしれない。資産や所得を持ち得ない人たちは、社会の中から居場所を奪われていくのかもしれない。もうすでに経済的な理由で自殺する人は少なくない。そして、ニートやフリーターの肩身が狭くなるような社会づくりが進められている。
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≪ もう一人のヒトラー、日本のヒトラーをつくりださない為にホーム世の中の不思議 いくつか・・・ ≫

Comment

るるどさんの言葉って、なんだか巷の言葉とちがうんです。「受け入れるということの大切さ」みたいな話はよく聞く。聞いて受け流してしまう。「受け入れる」よりももっと初歩的なところで、そもそも向き合っていないのかもしれないと思います。言葉を発する側も受け取る側も。

starstory さん

コメントありがとうございます。
言葉って不思議ですね。
書いていると、ついつい想いを込めてしまう自分がいます。(自己満足かな!?) あまり想いを込めすぎると、自分にはわかっても、読み手には理解できなかったりすることがあるんだろうなと心配になったりするのですが・・・。もともと言葉はあまり好きではなく、語彙も少ないので、考えや想いがうまく形になってくれないことが辛いです。でも、やはり伝えたいことがあると、体裁よりも想いがあれば伝わると信じて書いています。

私の場合は「はじめに言葉ありき」ではなく、「はじめに想いありき」なんだろうな。

嬉しいコメントどうもありがとう。

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