るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

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2006/06/09

『ラダック 懐かしい未来』

今日は一日家でゆっくり休みました。おかげさまで、風邪も良くなってきたようです。

休んでいる間に、「ラダック 懐かしい未来」著者:ヘレナ・ノーバーグ‐ホッジ (2003年 渓谷社)(原書:Ancent Futures: Learning from Ladakh, Helena Norberg-Hodge, Sierra Club books, 1991)に目を通しました。

文化人類学の視点から、西洋の近代化の影響を受けているラダックにおこっている変化や弊害を奥深い視点から捉えている一冊です。グローバリゼーション、地域の復興、近代化、環境問題等に関心のある方にお勧めの本です。

とても読みやすく、気楽に手にとって、読みたいところからぱっと開いても読める本です。ラダックの近代化についての具体的事実や人々の言葉が記されていますが、それと重ねてスウェーデン人の著者がラダックの人々から学んだことも書かれています。

日本の近代化のプロセスは、あっという間におこり、その過程の中で何を得るために、何を失ってきたかについて振り返る間もないくらい早いスピードだったような気がします。この本の中には、日本文化が西洋文化に盲目的に感化されることによって、何を得、何を失ってきたかを、考えるにあたって参考にできることがたくさんあるように思えます。

あと、興味深かったことは、著者はあの「ジョージ・ソロスまで、グローバルな資本主義システムに綻びが見えていると言っている」と述べていることです。(ジョージ・ソロスは「グローバル・オープン・ソサエティ:市場原理主義を超えて」(2003)の中で、資本主義の綻びについてふれているとのこと。)

以下、「ラダック 懐かしい未来」より、一部抜粋:

「今日、グローバリゼーションは、世界中で生まれ増加している反グローバリゼーション運動グループから異議にさらされ続けている。
 忠実な『グローバル・ビレッジ』の提唱者と思われてきたような、著名な政治家や財界人もグローバリゼーションに疑問を投げかけはじめている。たとえば、ジョージ・ソロスはグローバルな資本主義システムは綻びがみえ始めていると認めている。フランスのジョスパン首相は、それは構造的に弱いものだといっている。人々の不安を感じて、経済政策に新しい転換を打ち出し始めている政府もある。たとえばイギリスのブレア首相は、社会主義と無制限の市場経済との間の『第三の道』を提唱している。
 世界中で、自分たちの仕事や共同体、環境に対してグローバリゼーションがどんな意味を持つのか知るにつれ、「ノー」と言いはじめている。・・・そして今、世界の潮流を転換するチャンスがやってきている。」(p.245)

ジョージ・ソロスだったら、村上ファンドやライブドアについてどう思うんだろう。彼には、日本の村上ファンドやホリエモン叩きはどう見えるんだろう。

もしソロスまでが現在の資本主義のシステムの限界を感じているのなら、それに取って代わるシステムについての提案やアイデアがあるのか知りたい。彼の最近の著書でも読んでみようかな・・・。
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≪ お金ホーム私の出逢ったホームレスの君 II ≫

Comment

風邪が良くなったとのこと、良かったですね。
本は良いですね、私も読もうと手に取るのですが、安い文庫本は老眼が来ている私には結構きつくて挫折してしまい、「積ん読」状態です(苦笑
私には株のことはよくわかりませんが、資本主義が株式会社からなっているのでからあれもありでしょうが、やっぱり汗が感じられないんですよね、「ホリエモンや村上さん:」には。お金儲けは全然悪くないけどやり方に度が過ぎると弊害も出てくるのではと思います。
ううーん、資本主義に「思いやり」を入れるとかなり良くなるのではないかと、バカな私はその程度のわけのわからないことを考えてます。

CONSAMAさま
おかげざまで、良くなりました。
うちの父も「積ん読」状態の本がたくさんあるようです!
株は周りではやっている人はいますが・・・お金のない私は見ているだけです。資金と情報と人脈と冷静さを持っている人が儲けやすいようになっているのかなと感じることがあります。

私は、個人的にはあまり「国家」なるものや、「国籍」とかには
こだわらないタイプなので、グローバル化が進んで行く
こと自体はいいことは悪くないと思っていたのですが。

来週、自分のブログで外資系企業の政治献金の話を書こうと
思っているのですけど。
どんどん規制緩和が進んで、日本にここまで外国資本がはいって来て、
その分、日本の中小企業や個人店舗が圧迫されてしまったり。
農産物の輸入自由化が進んで、危険な食べ物が蔓延したり、
農業をしている人たちがピンチになったりしているのを見ると、
経済のグローバル化には疑問を抱いてしまうところもあります。
<でも、日本の進出で少し豊かになった国もあるけど、日本も他国に色々
強いてるのかも知れないんですけどね。^^;>

世界は一つであって欲しいけど、どの国も自国の国民のあり方や
生活は大事にして欲しいし・・・。
こういう問題は、本当に難しいですね~。

mewさん

コメントどうもありがとうございます。
村上ファンド、エレベータのことなど色々読ませていただいてます。勉強になります。

私もグローバリゼーションは悪いことではないと思っていました。今でも、そのすべてが悪いとは思いません。ただ、ある一部の権力者(国家・企業など)の思いのままのグローバリゼーションなので、被害が大くなりすぎているのかもしれません。今のグローバリゼーションは世界の国々や多くの民族が平場の関係にあることによって成り立っていないので、不平等がどんどん大きくなっているのでしょう。
難しい問題ですね・・・。

外資系企業の政治献金にはあまり賛成できません。ただ、政治団体がそれを合法にしたい気持ちはわかります。今多くの企業が外国の資本下に置かれ、日本の会社だったと思っていたら外資だったり・・・。理由は何でも、個人的には「外資系の企業の政治献金」には賛成しかねます。

日本の政治はお金で動いているようなもの、そのお金元が外資になったら、日本の人々の意見からもっと遠い政治になるような、そんな気がします。

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好きな言葉:"Differences are not a threat, but a treasure" by Jean Vanier (ジャン・バニエは、尊敬する人の一人です)

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