るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

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2006/05/31

金子みすヾ・・・もし今生きていたら

金子みすヾの純粋で素朴な眼差しが好きです。

26歳で天国へ召していった金子みすヾの人生の最期を考えていた時、ふと米国作家のSylvia Plath(有名な作品:The Bell Jar 他)を思い出しました。二人は重なる部分が少なくありません。(Plathは大学へ行き、モデルをやり、海を渡っていろんな国へ行った。みすずは一生地元での生活。二人の地理的な動きは大分異なるが)二人とも綺麗で、小さい頃から優秀で、繊細な女性でした。子供もいました。旦那さんもいました。でも幸せな結婚ではありませんでした。二人とも結婚という鳥かごに入ってしまった人たちでした。二人とも自分の生活の場で自らの人生を閉じています。二人とも今日に残る作品を残しています。

どうしたらもうすこし幸せに生きることができたのかなあと考えてしまう。
もし金子みすヾが、今の時代に生きていたとしたら、彼女の天職はなんだろうと時々思いにふける。

今の時代に生きていたら、子供病院の心理士や看護婦さんになって、
病気で苦しんでいる子供たちといろんなかかわりを持ったり、天国からお迎えにきている天使と戯れている子供たちといろんな話をしたり・・・、そんなことができたら、彼女と出合う子供たちは救われるんだろうなと想像してしまいます。きっと苦しみや痛みを抱えた子供たちと一緒に仕事をすることで彼女自身も救われたかもしれない。

以下、いくつかの作品を・・・。
************

不思議

私は不思議でたまらない、
黒い雲からふる雨が、
銀にひかつてゐることが。

私は不思議でたまらない、
青い桑の葉食べてゐる、
蠶が白くなることが。

私は不思議でたまらない、
たれもいぢらぬ夕顔が、
ひとりでぱらりと開くのが。

私は不思議でたまらない、
誰にきいても笑つてて、
あたりまへだ、といふことが。

(金子みすヾ)

***************

さびしいとき

わたしがさびしいときに、
よその人は知らないの。

わたしがさびしいときに、
お友だちはわらうの。

わたしがさびしいときに、
お母さんはやさしいの。

わたしがさびしいときに、
ほとけさまはさびしいの。

(金子みすヾ)

*************

転校生

よそから来た子は
かわいい子、
どうすりゃ、おつれに
なれよかな。

おひるやすみに
みていたら、
その子はさくらに
もたれてた。

よそから来た子は
よそ言葉、
どんな言葉で
はなそかな。

かえりの路で
ふと見たら、
その子はおつれが
出来ていた。

(金子みすヾ)
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≪ 「共謀罪」 反対 ホーム『ブロークバック・マウンテン』 ≫

Comment

みすずは。心の病にかかってたんじゃ?

などと時折思います。

価値観の全然違う男性との結婚がみすずにとって相当のダメージだったでしょうね

純粋な魂を持つ、精神病に何人かあったことがあります。

みんな仲良し疑う事を知らない。

そんな素朴な魂が。

いじめなどで発病したり。

何人か知ってます。

そんな人を見ると僕は金子みすずを思い出します。

ケガレなき魂はこの世にはあわないのかもしれないなあ。

などと。思います。

あまりにも無垢で純粋な魂はこの世では病むのかも知れないなあと愚考します。

そういちさん

コメントどうもありがとう。
私もみすずは心身ともに病んでいたと思います。表現者であるみすずが旦那さんから書くことを禁じられ、さらには離婚、親権まで奪われてしまって・・・。価値観がまったく違う男性と彼女が結婚したことは不幸だったのでしょう。

今までかかわりを持った精神を病んでいる多くの人たちはとてもやさしい、魂の澄んだ人たちです。とても過敏な人たちでした。「凡人」が感じること、見ることのできないことを察することができる人たちでした。この世の醜さや、理不尽さ、矛盾、冷酷さを感じすぎ、病んでしまったのか・・・(self-defense mechanismが働くのかなあ・・・色々と考えてしまいます。)

こんにちわ。おじゃまします。
Midoriも金子みすずが大好きでかなり色々な本を読みました。魂が繊細で純粋で美しい女性ですが自分のために生きることが難しい時代に生まれたのですね。でも愛でいっぱいの女性に間違いはありません。ステキな詩はいつも心の片隅にあります。

Midorinさん 

コメントどうもありがとう。

みすずさんの好きな方に出会えると、みすずさんの魂はいろんな人の中に残っているんだなぁと感じます。嬉しいです。

社会の汚い所を見て疲れたときに、彼女の作品を見ると孤独感が薄れます。

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好きな言葉:"Differences are not a threat, but a treasure" by Jean Vanier (ジャン・バニエは、尊敬する人の一人です)

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