るるどの覚書

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2006/06/21

もう一人のヒトラー、日本のヒトラーをつくりださない為に

なぜヒトラーのような影響力・破壊力を持つ人がつくられてしまったのだろう、なぜ多くの人々がナチスの活動に賛同したのだろうと考える時があります。

ヒトラーは音楽、美術、建築など芸術に惹かれていたという。彼は反ユダヤ思想を持っていたワグナーのオペラや楽劇などを敬愛していた。ヒトラーはワグナーの思想を体現した人とも言われている。彼は絵画が得意で、18歳の時にウィーンの芸術学校を目指し、入学試験を受けたが不合格。翌年も芸術学校を受けたが不合格に。

ヒトラーについて考えるたびに、彼がもし、(歴史に「もし」はないと言われるが・・・)もし、めでたく芸術学校の入学試験に合格し、入学していたら・・・と想像します。そしたら、彼は世界でも有数の芸術家になっていたかもしれない。ワグナーを慕っていたから、もしかすると反ユダヤ主義的な思想がこめられている絵画を創作していたかもしれないが、でもあのように人民を支配し、悲惨な行いを統括する政治的なリーダーにはならないですんだのかもしれない。彼の非凡で莫大なエネルギーを、芸術へ向かせることができなかったのは、振り返ってみればウィーン芸術学校や教育者の大きな「過ち」だったのかもしれない。(ヒトラーが芸術家になっていたとしても、他の人が同じようなことをしていたかもしれないけれど・・・。)

また、ヒトラーの大衆の前で演説する才能が、反ユダヤ主義を広げ、世の不幸の道を切り開いてしまったようにも思う。才能は良くも使えるが、悪いことにも利用できる。ヒトラーについて考えるたびに「才能」自体に良いも、悪いもないような気がする。何事もすべて使い方なんだろう。

最近、多くの人たちの前で話し、その場の空気を自分に合わせてつくりあげてしまう才能とカリスマを持っている人に出会った。その方と二人で話しているときは普通の人。でも壇上に立ち多くの人々の前で演説する時、同じ人には思えないほど大きく見え、後光のような「光」が放たれていた(宗教者ではありません。また、壇上には他にも話をした人がいたけれど、彼女との違いは明らかだった。)そして、その会場にいた500人くらいの人々は彼女の言葉に引き込まれていき、何か言うたびに大きな拍手。そのとき、はじめて「大衆の前で演説する才能」に恵まれた人にどんなことができるのかわかったような気がした。ヒトラーは、彼女の何十倍以上も大衆を引き寄せる才能、魅力、言葉を持っていたのだろう。

また、ヒトラーは当時の大衆の不満をうまく汲み上げ、それを利用することができたのだと思う。ヒトラーのような人に権力を与え、彼を時の権力者につくりあげたのは当時の民衆の不満だったのかもしれない。

http://members.at.infoseek.co.jp/hitler/studies/thought1.htmより一部抜粋:

「ヒトラーの世界観の中心は何と言っても反ユダヤ主義(Antisemitismus)である。彼は最後までユダヤ人への攻撃をやめなかった。それは一人の偏執狂の姿なのか?-違う、それはまさに当時の社会風潮でありあのディアスポラ以後世界に分散していったユダヤ人へのヨーロッパ人の眼を体現していたのである。

彼の反ユダヤ主義は同時に、反資本主義であり、反共産主義であり、国民社会主義国家つまりドイツ的国家を破壊する最も邪悪な敵としてのユダヤ人という考え方であった。それは、近代社会が急速に資本主義化して、人々の関係が金銭関係によって規定されつつあるということへの多くの人々の反発でもあったのだ。そうした影響を最も大きくこうむった社会がドイツ社会であっただけに、国際金融を牛耳り背後で金儲けしているユダヤ人への社会一般の反発というもの絶えずくすぶっていたわけである。

ことに第一次大戦後、全く”敗戦意識”のないドイツ国民にとって、ドイツをこのような悲惨なめにあわせているのはユダヤ人である、ユダヤ人による「背後からの一突き」がドイツを敗北に導いたというのは広く受け入れられていた観念であった。そして、レーニンの世界革命宣言によるボルシェビキ革命の動きに中産階級は恐怖したのである。共産主義者の革命が失敗に終わったのち、世界一民主的なワイマール憲法のもと社会民主党中心の政府ができた。しかし、ドイツ人たちはこの政府をほとんど信用していなかったし、民主主義というものへの理解が全くといっていいほどなかったのである。

反ユダヤ主義の一般的風潮そして全預貯金をインフレで失うといった悲惨な状況にあった中産階級の怨念そうしたものが新たな指導者を創出したのである。ヒトラーはまさに国民の体現者、象徴的な姿だったのである。ではヒトラーというドイツ的観念の集約した人物の世界観は、これは当時のドイツ人の世界観だが(そして多かれ少なかれ現代にもつながっている)それは何だろうか?」

もう一人のヒトラーをつくりだすか、つくりださないかは、今の時代に生きる一人ひとりの意識にかかっていると思う。

自分たちの持つ不満や恐れや恐怖のはけ口として、罪のない人々を虐殺してはならない。

<参考>
アドルフ・ヒトラー(Adlof Hitler)について書かれているサイトに
http://members.at.infoseek.co.jp/hitler/があります。彼の生い立ちがよくまとめて書かれております。
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