るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

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2006/04/30

「格差社会」批判と既得権の温存

周りをよく見回すと、「格差社会」を批判する人の中には、美味しい既得権をすでに持っていて恵まれている人が多いような気がする。既得権を温存するために「格差社会」を批判している人々も少なくないのだと思う。

既得権を温存するための「格差社会」の批判には賛同しかねる。

ちょっと、話はそれますが・・・。
先日、派遣社員で長年働いている友だちの話を聞いた。
彼女は金融業界で専門の仕事に携わっている。会社も有名。
毎年、更新しながら長年働いている。正社員になりたいと希望を伝えているようですが、その可能性は薄い様子。彼女は都内のアパートで一人暮らし。最近体調をくずしているので、仕事のことや生活のことを心配している。

同じ会社の同じ課に、二年近く休んでいる正社員がいるとのこと。お給料も70%くらい支払われており、解雇されるということにはならないらしい。

派遣で働いている友人は、仕事を休んでいたら、給与は払われないし、容赦なく解雇されてしまう。

また、私自身、派遣会社に先日行ってきた。
多くの仕事は6ヶ月ごとの更新だという。交通費は、自給の中に含まれていて、別途に支給されませんと言われた。派遣会社は、年齢枠を提示しないけれど、派遣社員を募集している企業は明確に年齢枠を提示してくると、派遣会社の社員は言っていた。30歳以下が一番求められる年齢枠だそうだ。50代になるとほとんど仕事はないらしい。

私が「それじゃあ、ずっと派遣で仕事をして、50歳になった人はどうするんですか?仕事がなくなるということですか?」と聞いたら。派遣会社の社員は答えに困っていた。「そうですね、どうするんでしょうかね。・・・50代の人にも仕事がみつけられるように私たちも頑張らなくてはいけませんね・・・」といっていた。

時給はどのくらい希望ですか?と聞かれたので「1600円」といったらぎょっとした顔をしていた。そんなに高く提示したんじゃ、仕事はないといわれたので、「最低1000円」と訂正した。みんなどうやって食べていくんだろう・・・(時給千円で一日8時間労働、一日8000円の報酬で月20日働くとすると、一ヶ月の収入は160,000円、ここから交通費を差し引くとどのくらいになるのだろう。)

派遣の仕事は、企業の理由や派遣社員の理由で、即日解約ということもあると言っていた。実際にあったケースについて話してくれた。ある企業で一年くらい働いていた女性が、今年の春、花粉症と風邪がひどくなり10日くらい休んでしまった。そしたら、その企業から派遣会社に、「仕事がたまってしょうがない」とクレームがあり、その女性は解雇された。派遣会社の人は「そんな場合には解雇されることもありますが、たいしたことがなければ契約期間中は、解雇されることはありませんよ・・・」と言っていた。正社員の過剰な保護についても疑問を感じるけれど、派遣のシステムに関しても多くの問題があると思う。

企業の正社員と派遣社員への対応に見られる格差は目に余るものがある。信じられないくらいひどい不平等。そんな不平等が格差をますます拡大しているような気がする。

ある一部の人たちは、権力や従来の社会システムに過剰なくらい保護され、それに当てはまらない人たちは、弱肉強食の競争社会に置かれ「互いに共食いしろ、それが規制緩和なんだからしょうがない!」と考えられているような気がする。そして、過剰なくらいに保護されている人たちが自分たちの身の危険を感じて「格差社会」を批判しているような気もする。

もうすでに「格差社会」はあるのです。

********************

給与は、働く者の仕事や時間に対して払われるべきだと思う。なぜ、立場に対して報酬が支払われるのだろう。なぜ、異なる立場に置かれている人たちへの対応に天と地の差があるのだろう。

どんな職についていようと、何をしていようと、みんな同じ人間なのだから、疾病や障害またはその他の事情で仕事ができない人に対しては、税金でみんなで(社会で)支え合えばいい。

矛盾しているように聞こえるかもしれないけれど、産業の「規制緩和」が進めば進むほど、また経済「競争」が激しくなればなるほど、人が生きるうえでの基本的なセーフティーネット(医療・福祉・住居・食の最低限の提供)は必要になっていくのだと思う。私たちは、生存を根底から奪い合う、共食いする野獣ではないのだから・・・。
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Comment

こちらこそ、よろしく!

トラックバック、ありがとうございます。
リンクを拝見すると、わたしもけっこう同じブログを読んでいます。
「格差社会」の行く末は、社会的弱者の生存すら危うい未来が想像され、かなりの危機感を、わたしは持っています。
ささやかなブログですが、ご愛読ありがとうございます。

谷口さま コメントありがとうございます

「権力とマイノリティ」では、私自身の関心ごと、知らないことなどを、たくさん取り上げてくださっている由、度々お邪魔しています。取材や編集活動でのますますのご活躍を期待しています!

本当に・・・「社会的弱者」に対しての社会の眼差しをみていると、この流れの先にあるものを想像するだけで、「ぞっ」としてきます。

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