るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

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2006/03/20

介護業界について

私が直接見聞きしたことです。

①ある大手の介護企業のグループホームで正社員として働いている大卒の男性の話。毎月、手取り約13万円。夜勤もあるという。夜勤をすればそのつど多少の手当が付き、月給が13万円+になる。彼は親と同居。ひとりで生活したり、自分の家族を持つなんて、少ない給料では難しいと言っていた。仕事がきつく、副業をやる余裕もないという。でも彼は「仕事があるだけいいですよ」とありがたそうに言っていた。私は彼にそんなことを言わせてしまう世の中が許せない。彼の介護の仕事は慈善事業ではないのです。彼だって労働者として、一人前の仕事をしていて、自立して生活できるだけの金銭的報酬受ける権利があるのです。「介護職で組合とかつくらないの?」と聞いたら、「そんな動きもあるようですけど・・・」と人ごとのように言っていた。

②ある公営の老人ホームで公務員として働いている50代の女性職員の話。年収は約800万。数千万の退職金をもらう日まで、そこで働くと言う。旦那さんも公務員。彼も、あと数年で数千万の退職金がもらえることが唯一、仕事を続ける大きな理由とのこと。それまで職場で、黙ってがまんするという。

この二つの話を聞いて、とても変だと思った。やっている介護内容を見てみると、若い男性の方が体を使い、夜勤もこなし大変な仕事をしている。でも、彼の年収は200万円にもならない。民間の福祉現場の職員の労働条件を整えることは大きな課題だと思う。労働条件が悪く、腰痛で苦しんでいる人、体を壊している人もいる・・・。公務員の数を減らしたり、報酬を削減したりすることに関しては、私は公務員でなく、実情がわからないのでなんともいえない。しかし、民間・公務員の立場を超えた考え方はできないのかなと疑問を持つ。立場に対しての給与ではなく、仕事に対しての給与であるべきだと思うけれど・・・。(成果主義の話をしているわけではありません。同じ介護職なのに、民間会社の職員・公務員という立場の差で、ここまで格差があるのはおかしいと思う。民間企業の福祉現場の職員の労働条件の底上げは必須だと思う。)

①の男性とグループホームのおばあちゃんの会話の中で、おばあちゃんは彼に、「そんな安月給でよくやってるね、どうやって生活しているんだい。私たちは十分豊かだから、こんなにいい所で生活できるけれど、あんたらが年取ったら、こんなにいいところには入れないね。かわいそうに。」と言っていた。

本当にそうだと思う。グループホームで生活している認知症のおばあちゃんは、世の中の健常者たちよりも、世の中が良く見えている。(ちなみに、おばあちゃんは月に約20数万円~30万円をその会社に支払っているようだ。おばあちゃんの3人の子供が金銭的には支援しているという。家族は遠方に住んでいて、ほとんど姿を見せないという。)
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≪ すべてアメリカのせい?ホームアメリカ人の友人との会話から ≫

Comment

るるどさん、こんばんわ。
こちらのブログにリンクさせて頂きました。
よろしくお願いいたします。

その介護職の男性の話は、何も介護業界に限ったことではないと思います。
私の友人の旦那様は、30代男性ですが、ある会社のノルマがあまりに厳しいので、家族の貯金から会社の品物を買い取っていたのです。
それに気が付いた私の友人(つまり妻)が、「そんなに大変なら転職してもいいよ」と言いました。
旦那様は、以前から転職を希望されていたのですが、友人としてはそれほどひとい会社だと思っていなかったのです。でも、次の転職先は、なんと手取り13万。るるどさんのお話と同じですね。
どうやって家族3人(小さい子供さん)暮らせば良いというのでしょう。
旦那様はずっと営業職で、パソコンも得意ではなく、なかなか条件の良いお仕事につくのは難しかったようで、結局もう一度転職されて、落ち着くまで2年かかりました。これが現実なのです。
ちゃんと働かない人もいるかも知れないけれど、なかなかまともな働く場所がないというのも事実のような気がします。
選ばなければいくらでもあるという所が、贅沢だと思われてしまうかもしれないですが。

リカさん コメントありがとう。

介護業界だけではないのですね。周りを見回すと、(足元を見ても)労働者が搾取されているのが見えます。特に、若い経験の浅い人たちの労働力が使い捨てにされているような気がしてなりません。ニートとかフリーターになる人の気持ちが痛いくらいよくわかります。

私も「選ばなきゃ、仕事はたくさんあるよ」って、最近よく耳にします。でも、そのような仕事は労働者を使い捨てにするような職場にあることが多いのだと思います。

派遣の仕事も含めて、そのような職場で無理しながら仕事を続け、心身の調子を崩して、使い捨てにされ、現在無職の人たちも少なからず周りにいます。そんな人たちに限って、とても働き者で、まじめで、頑張り屋さんです。そんな人たちが報われない社会になってしまっていることがとても悲しいです。悲しいを通り越して、苦しんでいる人たちのことを考えると、怒りがこみ上げてきます。

私もリンクさせていただきました。よろしくお願いします!

私は福祉業界しか分かりませんが
(まあ、福祉業界すらあんまり分かっては
いませんが)、やはり、(行っている業務
の対価として)低すぎると強く思います。

話は変わりますが、目に見えやすい
「業績」「ノルマ達成」といったものの
存在が難しく、また、“正解”という
ものが分からない分野であるために、
「評価」というものがとても難しいと
強く思います。

ほんとですね

私も医療関係にいたことがあるので、雰囲気はわかります。介護ではないのですが、保育園の民営化に関する本に「官と民」ではなく「官と公と私」という分け方が書いてありました。お上の立場にアグラをかく官、競争原理でしか動けない私。そのスキマに、何か可能性はないのか、考えたいですね。

fumohさん コメントありがとう

福祉の仕事の評価は難しいですね。一般的にニーズが増えてきているといわれていますが、お金が流れていかない業界であるように思われます。毎年、多くの卒業生を福祉現場に送っていた福祉系の大学教授がいます。フリーターだった自分の娘が、福祉関係の職につき、給与の低さを知り、愕然としていました。人間の生活の質にかかわる大切な仕事でもあるのに、「物好きがやる慈善事業」のように思われてはたまりません。ケアの担い手の生活基盤が安定していなければ、質の高いサービスの提供の継続は難しいですよね。

反戦な家づくりより訪問ありがとうございます

そちらにも時々お邪魔して、興味深い記事を読ませていただいております。「何か可能性はないのか」を考え、行動を起こすことが、今の日本では、求められているのでしょうね。また、医療と福祉の格差はあまりにも大きすぎるような気がします。同じ看護師でも福祉の現場で働く看護師と、医療の現場で働く看護師の年収が3~4倍違う場合もあると聞きました。(もっと差が開く場合もあるようですが・・・)。格差もありますが、それよりもまず福祉の担い手が最低限、社会人として生活できるような社会のしくみがあるべきだと思うのですが、日本では、福祉職は「一人前の社会人の仕事」としてみなされていないのでしょうか??

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好きな言葉:"Differences are not a threat, but a treasure" by Jean Vanier (ジャン・バニエは、尊敬する人の一人です)

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