るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

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2006/03/15

智惠子の病

『原色の女』 田下敬子(著) 彩流社 

著者が一人称で主観的に智惠子の人生を語る一冊。こんな本を読んでみたいと思っていたので、夢中になって読んだ。『智恵子抄』の智惠子とは違う、彼女の姿があった。女性の目を通した智惠子はとても人間らしくていい。

以下、私の自分勝手な想像だが・・・。
智惠子は梅毒によって神経が侵され、精神症状が出ていたような気がしてならない。以前、精神病院に何十年も前に勤務していた看護師さんと智惠子について話していた時、彼女も智惠子は梅毒だったと思うといっていた。勤務していた精神病院では、梅毒で神経を侵され、精神症状に苦しんでいた女性がたくさん入院していたと言う。おいらんさんのような人たちも多く、彼女たちは統合失調症で入院していた人たちとは患者象が異なっていたようだ。海外生活を持ち、他の女性と経験を持つ光太郎に梅毒をうつされたのかもしれない。高村光太郎はそれを知っていて、最後まで智惠子を愛し、あれほど尽くしたのではないかと想像してしまう。

今となっては、彼女の病気については、光太郎と智惠子と当時関わっていた医療関係者だけが知ることであろう。

明確でない歴史に関しては、色々な論や推測や憶測があってよいと思うが・・・。感受性が鋭く、純粋で、光太郎に女性として愛された芸術家、智惠子には、「統合失調症」という診断名のほうが似合うのかもしれない。

***********************

"Trust the Art, but do not trust the Artist."

昔、芸術作品とその芸術家のギャップにショックを受けていた私は、知人に「芸術作品は信用しても、それを創作した芸術家を易々と信用してはいけないよ」と言われた。それまで、その人の創作したものが素晴らしいと、その人までも素晴らしいと思っていた。そうでないことが、人と完成したものを照らし合わせることでよくわかるようになった。その人に対して人間として好意を持てなくても、作品は素晴らしく、その人の作品が好きになる場合もあるのだと思う。
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