るるどの覚書

全く私的な独り言から、素朴な疑問や社会的な関心ごとまで、北欧での生活の中で感じたり、思ったり、考えたことの覚書ブログ。気軽にコメントして下さると嬉しいです。

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2006/03/14

怖いこと

先ほど、海外の友人から電話があり数時間ほど話をした。
10年来の友人が「るるどは日本に帰ってから変わったよ」と言った。
どう変わったかを聞いていると・・・。自分の意思表示をあまりせず、自分が何をしたいか、どうしたいかなどあまり言わなくなったと。流れるままに人生をゆだねているような感じ。話をしていても、表面的に聞こえの良い綺麗な言葉での討論で、奥が深まらなくてつまらないとのこと。

自分も日本での生活やいろいろな批判をしておきながら、批判しているそのものに自分がなっていっているのかもしれないと思ったら、恐ろしくなった。

日本では反論したり、異議を唱えないほうが生きやすい。
日本では、みんなと同じものを食べたほうが生きやすい。
日本では、「そうですね」とか「どうも」とか「すみません」とか言っていると、大体のことはどうにかなってしまうような気がする。

職場でもできるだけ、反論せずに「そうですね」と聞き流している自分がいる。思ったことがあっても、言いたいことがあっても、言葉を飲み込んでいる自分がいる。

友だちには「それじゃ、魂のないロボットだよ」と言われた。怖いことだ。

そんなことを考えていたら、実際にあった職場での小さな出来事を思い出した。近所の中華料理屋さんに夕食を出前してもらおうということになった。職場のその部屋には6名いた。「るるどさん、何でもいいから注文して」と上司。私はちょっと戸惑った。「一人ひとりが好きなもの、嫌いなもの、食べれないものなどがあるだろうに、なぜそれぞれの要望を聞いて、注文しないんだろう?」と違和感を感じた。

できるだけ選択肢が多いほうがいいなと思った私は、そこにいる人たちの要望を聞きながら、これと、あれと、などと注文しようと思っていたら・・・。

「五目そば6つ」と上司が決定。異議なし。

「えっ?なんで同じものを注文するの?折角、お金を出して注文するのだから、好きなものを注文すればいいのに。嫌いなものや食べられないものがあったらどうするんだろう。あぁ~。日本の職場のような所では、一人一人が自分の好きなものを頼むのではなくて、チカラのある人の好みで、適当に食べるものまでが決められるんだ」ということを感じた。私にとってのカルチャーショックでした。みんなで一緒に夕食をとるという形式が優先で、一人一人が好きなものを味わって食べるということは考慮されないなんだと思った。

私は五目そばを食べたかったのではなかった・・・。
もちろんおなかがすいていれば何でも食べてしまう私だけれど。

近所の中華料理屋さんだって、注文してくれる人たちが、好きなものを美味しく食べてくれたほうが嬉しいだろうに。中華料理屋のおじさんの心を込めた手作りの料理の美味しさも半減してしまう。
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考えなくていい、決めなくていい、自分自身の考えや思いを表現をしなくていい環境は慣れるととても楽。とても居心地がいい。でも、本当はとても、とても怖いことだと思う。家畜化された動物と同じ、いい子にしていれば食べ物をもらえて、守られて多少生き延びることができる。でも、そんなことをすればするほど、「自分の存在する意味は?自分の存在する価値は?自分のしたいことは?自分の大切にしていることは?自分の信じていることは?自分のできることは?自分はどうやって生きていきたいのか?」こんな問いから、自分が遠くなっていくような気がする。
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Comment

るるどさん、初めまして。コメントとTB、ありがとうございます。「反論したり、異議を唱える」のはとてもエネルギーのいることですね。「何でも反論し、異議を唱える」のが正しいというわけではない(たまにはそういう癖の人もいますが……)。課題によっては積極的に賛成する、ということもありますけれど、どちらにせよ自分で考えなければいけない……。私も面倒だったり疲れていると「考えること」を放棄することがしばしば。でも、「これはちゃんと考えねば」という部分ぐらいは守りたいなあ……と思いつつ、生活しています(でも難しいですね)。

コメントありがとうございます

そうですね、少なくと守りたいなと思うことに関しては、考えることをあきらめない姿勢を持ちたいと思います。「自分で考える」って当たり前のことのように感じていましたが、そうではないのかもしれませんね。これからも華氏451度方のブログに訪問し、興味深い記事を読ませていただきます。よろしくおねがいします。

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好きな言葉:"Differences are not a threat, but a treasure" by Jean Vanier (ジャン・バニエは、尊敬する人の一人です)

email: mariaatlourdes@hotmail.com

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