るるどの覚書

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2006/02/13

建築物の価値

姉歯元建築士、ヒューザーなどが紙面で取り上げられ、マンション建築の問題が浮上しているが、氷山の一角だとおもう。

姉歯元建築士は「低い坪単価の設定が問題」で、その負担は下請けにきていると証言していたそうです。私も「うん、うん」と納得部分もある。最近この問題を考えながら、実際に建築にかかる時間、関わる人、必要な材料や技術の総額やマーケット価格について考えていた。

戦後、日本では建築物は消耗品と考えられがち、短期間の工期で建て、30年経過し、古くなったら壊すということが当たり前になってしまったようでとても悲しい。

日本のマンションのことを考えていたときに、古くから残っているピラミッドなどの建築物のことについても考えた。

以下、理科雑学アドベンチャーより抜粋:
「最大のピラミッド、クフ王のピラミッドの高さを10億倍すると、地球-太陽間の距離(1億5千万km)になるし、ピラミッドの底辺の一辺の4倍を高さの2倍で割ると、円周率になる。このピラミッドを現代工法で作った場合の見積もりを、ある建設会社が試算した。古代エジプト工法だと延べ1億人、工期25年、総建設費1800億円掛かる。現代工法になると、人員3500人、工期5年、総建築費1250億円だという。」

もちろんピラミッドは住宅ではなく王様の墓であるから、時間も、資金も、人材も潤沢に投入できたのだろうが、昔の人たちは、建築物を建てる時、消耗品や消費する建物をつくるつもりで建てていたのではなかったような気がする。

日本においても、縄文時代に竪穴式住居ができた。様々な気候、立地条件、時代背景などにより、多種多様な建築物がつくられてきた。建築物は、「人間が寒暑や風雨や攻撃から身を守るために家をつくり、 また、神をまつり、祖先を葬るために記念物をつくることから始まった」と言われている。そんな重要な建物を悪かろう、安かろうと言って、低価格にして、短期間でつくろうという発想がどうかしているような気がする。

長い時間かけて、耐震度が高く、芸術的にも、機能的にも素晴らしいものをつくれば、すぐ壊すことなく長年使える住宅になる。イタリアでは、古い建物を補修しながら何百年も使うという。本当に良いものは、時間のたつほど、味が出てきて価値が出てくるものなのだろう。日本は木造建築物が多いから、イタリアのような石づくりの建物よりも耐久性が低いのかもしれないが、清水寺も木造で、何度も補修しながらまだ使っているのだから、今の多くの住宅の寿命が数十年というのはあまりにも建物を軽視しすぎているのだと思う。

今、日本では、下請けの中小零細企業がほとんど利益を上げずにゼネコンに滅私奉公し、職人さんが汗水流してマンションなどの建築に携わっているということがわからないのかなあ。どれだけの人たちの汗と血の犠牲の上に建物が建てられているのか、思い巡らすだけでもぞっとする。大手のゼネコンが甘い汁を吸った後、中堅のゼネコンに丸投げし、そこでも甘い汁が吸い上げられ、下請けの、下請けにたどり着く頃には、良い建築物ができるような資金はあまり残っていないとも聞いたことがある。時には、職人さんたちや現場に直接携わる中小零細企業の中には赤字を出しても仕事をすることもあるということだ。ぬくぬくしたオフィスの机上で書類づくりして、建築資金と仕事の振り分けしている人たちよ、いいかげんに目を覚ましてください!

先進国、経済大国である日本の都市計画、住宅政策はあまりにも少数の権力者の私利私欲に影響されすぎていると思う。

鹿やウサギくらいしか使わないといわれるような立派な高速道路を建設するために税金の投入するのではなく、人々が安心して生活を送れるための基本的な生活の場づくりに力と「みんなのお金」を投入してほしい。

衣食住があまりにも軽視されている現状が人々を不安にさせているような気がしてならない。今は、衣というより、医かもしれないが・・・。
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